黙って俺に愛されてなよ。【我妻善逸】

拾捌 ページ19

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「料理、対決？」

「そうです。一回目の勝負はお料理の美味しさで勝負です」




そんな勝負をするのは初めてなのか教祖の鬼は少し驚いたような表情で問う





「料理なら自信あるよ！！
俺Aちゃんの好物知ってるから！！」


「善逸殿狡いなぁ
俺にも教えてよ、ね？」

「ひ...ゃ」



耳元で囁かれ思わず声をあげる




「抜け駆けすんなよ！！！
てか離れろ！！！」

「えー？ふふ、分かったよ」








そうこうして出てきたのは...




「はい！Aちゃん！」




善逸さんが持って来てくれた料理はとても美味しそうな人間が食べれる普通の料理だった


案の定とても美味しい


そういえば善逸さんは最初に出してくれたご飯も普通の人が食べられる美味しいご飯だったな...






一方、あの鬼は



「人間って肉食べれるよね？」



...いや食べれるけど

何の肉と聞きたいがそれを聞いてしまえばなんだかいけないような気がしてあえて聞かないことにした





「...肉は食べられます」

「が、これは料理ではなくただの肉の塊なのでダメです。よって一回目の勝負は善逸さんの勝ちですね」





「えー残念だなぁ」

「やったぁぁぁ！！！
てかこれなんの肉？」



「それはね、にんげ...」

「はやくニ回戦目にとりかかりましょう」




言葉を遮るようにして私は言った


もしあの教祖の鬼が勝てば私は人の肉を喰らって生きていくの...？


そう考えるとゾクッと背筋が凍った





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