逆鱗に触れた。【我妻善逸】

拾伍 ページ16

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本当、私はなんて事をしてしまったんだ



いつもと変わらない朝食、
ではない




「A、あーん」

「...ん」

「美味しい？」

「...美味しい」




善逸の膝の上に座り朝食を食べさせて貰っている

有り得ない光景に炭治郎はおろか伊之助でさえも驚きのあまり箸をとめ私達を見る




「...もんいつ、何か悪い食べもんでも食ったのか？」

「お前と違ってそんなもん食わねぇよ！！」



私以外と接する時は普段通りだ




「善逸、直球に聞くが何故急にAに優しくしているんだ？」


炭治郎が真剣な目付きで善逸に問う
あ、それ私が一番聞きたかったことだ

耳を傾け善逸の方をちらっとみる





「俺、気づいちゃったんだ」

「冷たくしてしまう理由に」

「そしたらなんかもう吹っ切れてどうでも良くなったんだ」





冷たくしてしまう、理由？
どうでも良くなった？


遠回しな言い方で根本的な解決には至っていない



私も直球的に聞くことにした




「善逸は私が好きなの？」

「禰豆子ちゃんが好きなんじゃないの？」





これがまた逆鱗に触れているとは知らずに





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