嫌な女 ページ43
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Aが帰ってこない
夕陽がしずみかけた頃になっても帰ってこない
嫌な予感がして俺はそこらじゅうにいる人に呼び掛けて回っていく
これだけ聞いても手掛かりは何も掴めなかった
そして柱の方達、藍花、炭治郎と伊之助も
Aを探すのを手伝ってくれた
そんな中一人の女の子が俺に声を掛けてきた
「あの、Aさんを探しているんですか?」
「それなら探しても無駄ですよ」
「他の男のものになりましたから」
少し前に告白してきた女の子
なんて嬉しそうな音をさせているんだ
それと共に憎しみのような音もしていて耳を塞ぎたくなる様な酷い音だ
...いつかの藍花のような狂った笑み
「...どういう事?」
「Aの居場所知ってるんなら教えてくれない?」
「知ってるも何も私がこうさせましたから。」
「ふざけんっ..」
俺が大きな声で怒鳴るよりも先に
大きな声で言った
「あんな穢れた女より!!」
「...私を選んで下さいよ」
何を考えているんだこの子は
俺が怒っているのが分からないのか?
「忠告したのに、まだ分からなかった?
この際はっきり言っておくね。俺は君が嫌いだ。」
「っ!!!あんたごときが私を振るなんて調子に乗らないでよね!!!」
余りの豹変ぶりに思わず身がすくんだ
もうやだ、この子怖い...
「手に入らないならもうどうでもいいわ。あの女も、あんたも。...もう鬱陶しいから視界から消えてくれない?」
なんて理不尽で傲慢な女なんだ...
今まで出会ったなかで一番酷い
「そうね、あの女は今頃廃屋にでも連れていかれて乱暴されてるんじゃないかしら?」
その発言で一気に俺に怒りが増した
「っ!?!?」
色々言いたいことはあったが
あえて俺は何も言わずにここを立ち去った
今はAが一番だ
ここら辺にある廃屋で人気がない場所といえば...
目星のある廃屋を順に行くことにした
...A
俺が不甲斐ないばっかりにごめん...
巡回しながら
届くはずもない謝罪を心で延々繰り返した
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舞 - あ〜……うん!神の上の神の物語! (2020年3月20日 14時) (レス) id: 4eccfaac2e (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 由香里さん» 恐れおおいですありがとうございます(;;) (2020年3月1日 15時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
由香里 - うん、神☆ (2020年2月27日 18時) (レス) id: 99b9ad058f (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか(プロフ) - 花幡。さん» わぁあありがとうございます!! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 174bef0ea6 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - たぴおかさん» うわぁぁぁ!!!嬉しいですありがとうございます!是非とも書いて下さいお願いします(土下座) (2019年11月4日 12時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年10月19日 0時