告白 ページ39
.
「あ、あの私前から善逸さんの事が好きで...。もし宜しかったら御付き合いさせて頂けませんか!?」
善逸は着々と階級を上げていっている
と言う事は当然噂だって広まった
つまり、善逸はモテる
今までは影でヒソヒソと私達の関係が噂されていたもののそんなに影響力はなくあっけなく消えてしまった
けど告白をされている場面は初めて見た
そしてその状況を物陰から見つめている
「え!?俺!?こんな可愛い女の子から告白されるなんて夢!?....けど気持ちは受け取れない。ごめんね。」
「っ...何故ですか!?霜柱様と恋仲だからですか!?あんな継子を虐めるような女より私の方が良いのにっ」
うるうると目を潤ませながら善逸に抱き着く
確かにあの子は隠の中でも可愛いことで少し有名な子だ
自分の自信は人一倍あるのだろう
そう感じたと共にまだ私が継子を虐めているという噂が流れている事に驚いた
「...ねぇ、今なんて言った?」
「...え、?」
「なんて言った?」
善逸の顔にはもう笑顔の一つも浮かんでいない
心底不快そうな顔で彼女に二度問いたざす
「あんな継子を虐めるような女?だっけ、君はその光景を見てそう言っているの?」
「そ、そうです!だからあんな女捨てて..」
しがみつく女に善逸はばっと手を払う
「俺、嘘吐きな子苦手なんだよね。それと外見だけじゃなくてさ、内面も磨きなよ?」
あの女好きな善逸があんなに可愛い子にあそこまで言うなんて...
少し女の子が可哀想だと思う気持ちと
大事にされているな、と気持ちが同時に襲い何とも言えない気持ちになった
「盗み聞きとは良い趣味してるね」
「ひえっ」
「何?もしかしてヤキモチ妬いてくれた!?」
「本気の方で妬いてなかった」
「何それ割とショックなんだけど」
ここに居たことは音でバレて閉まったようだ
先程の怖い彼とはうって変わって仔犬の様な無邪気さを見せる善逸に少し安心した
「チッ...。霜峰A...あんたなんかさっさと善逸さんに捨てられれば良いのよ。そうだ、あんたが穢れたら善逸さんは捨ててくれるかしら?」
新たな悪意に私はまだ気付けない
.
459人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞 - あ〜……うん!神の上の神の物語! (2020年3月20日 14時) (レス) id: 4eccfaac2e (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 由香里さん» 恐れおおいですありがとうございます(;;) (2020年3月1日 15時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
由香里 - うん、神☆ (2020年2月27日 18時) (レス) id: 99b9ad058f (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか(プロフ) - 花幡。さん» わぁあありがとうございます!! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 174bef0ea6 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - たぴおかさん» うわぁぁぁ!!!嬉しいですありがとうございます!是非とも書いて下さいお願いします(土下座) (2019年11月4日 12時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花幡。 | 作成日時:2019年10月19日 0時