一生ものの傷 ページ27
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「藍花、大丈夫?」
「はい..師範」
幸い薬草があったのでおぼつかない手で調合をする
こんな時にしのぶさんほどの薬学の知識を身につければ良かったと後悔する
少しだけは薬学の知識があるので記憶を頼りに薬を作る
「...出来た、これを飲んで」
藍花は濃い緑の液体を数滴飲む
「...毒の巡りがとまりました。とても楽になります。師範も飲んで下さい。」
「うん...」
そう言われ飲むと確かに大分楽になり
症状は収まった
「背中は大丈夫なの?」
「羽織のお陰で壊死は免れましたが、背中に跡が残っていると思います...」
私はこの言葉を聞き涙が出てしまった
「ごめんなさい..、嫁入り前の女の子なのに私のせいで一生ものの傷を作ってしまって...」
「大丈夫ですよ、師範」
藍花は立ち上がり私の手を引く
私も立ち上がり
藍色の瞳と目があう
そして藍花は自分の羽織で私の涙を拭うとまた柔らかい笑みを浮かべた
私はゾクッと背筋が凍る
この感じはなんだろう...
私はもうすぐこの違和感の正体に気づく
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舞 - あ〜……うん!神の上の神の物語! (2020年3月20日 14時) (レス) id: 4eccfaac2e (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 由香里さん» 恐れおおいですありがとうございます(;;) (2020年3月1日 15時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
由香里 - うん、神☆ (2020年2月27日 18時) (レス) id: 99b9ad058f (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか(プロフ) - 花幡。さん» わぁあありがとうございます!! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 174bef0ea6 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - たぴおかさん» うわぁぁぁ!!!嬉しいですありがとうございます!是非とも書いて下さいお願いします(土下座) (2019年11月4日 12時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年10月19日 0時