出発前 ページ18
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母と父が残した日輪刀を綺麗に研ぐと箱に大事にしまう
定期的にこうして手入れをする
けじめをつけなければ鬼を斬るのを躊躇ってしまう
鬼は憎いはずなのに心の底からは彼等を憎めない
私は出発前にまだ傷口がヒリヒリする膝にしのぶさんの薬を塗り痛みを和らげる
「...よし、善逸行こう」
「...そうだね。Aに死を見届けて貰えるなら光栄きまわりないよね。よし、今死のう。」
「善逸!?」
昨日の夜成長したかと思ったが人の人格はそう簡単には変わらないらしく善逸は今にも自害してしまいそうな顔で言った
...冨岡さんの名前を出せばやる気を出すかな?
冨岡さんは強いしカッコイイと善逸自身から発言していた事があり柱をとても尊敬している事がわかる
「善逸、冨岡さんの様になるにはまず鬼への畏怖を消さないと!強くてカッコイイ冨岡さんの様になるには!」
冨岡さんという単語にピクっと身体を揺らせる善逸
これは効果があったかと思ったのも束の間
「...ねぇ、煽ってる?」
一瞬の事でよく分からなかったが私の視界は天井へと向いていた
!?!?
何故押し倒された!?
そう問いたいが善逸は片手で私の両腕を押さえてもう片方の手は私の口を塞いでいた
善逸を顔を恐る恐るうかがうと
...すごい笑顔
笑顔なのに怒りを感じさせるその表情に私はやってしまったと後悔をした
「あ、あの、とみ.....っん」
冨岡さんを尊敬してるんじゃないの?
そう聞きたかったが善逸は私の言葉を掻き消す様な激しい接吻をした
いつもの優しい接吻とはまるで違う
初めて舌が自分の口内に侵入する感覚にビクッと身体が反応してしまう
歯列をなぞり
糸のように舌を絡める
息をするタイミングが掴めず苦しい
けど気持ちがいい
しばらくすると
善逸は一呼吸おいて耳元で私にいう
「次はこんなもんじゃ済まないから」
「ひっ..ぅ。は、はい」
分かったらいくよ、と手を引かれ私達は炭治郎達と合流する事にした
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舞 - あ〜……うん!神の上の神の物語! (2020年3月20日 14時) (レス) id: 4eccfaac2e (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 由香里さん» 恐れおおいですありがとうございます(;;) (2020年3月1日 15時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
由香里 - うん、神☆ (2020年2月27日 18時) (レス) id: 99b9ad058f (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか(プロフ) - 花幡。さん» わぁあありがとうございます!! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 174bef0ea6 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - たぴおかさん» うわぁぁぁ!!!嬉しいですありがとうございます!是非とも書いて下さいお願いします(土下座) (2019年11月4日 12時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年10月19日 0時