地雷を踏んだ。【我妻善逸】

壱 ページ2

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「一目あった時から好きでした！
その、御付き合いして下さい！！」



一本の薔薇を差し出す男
安っぽい告白...
そう思いながらも私は薔薇を受け取る




「ありがとう！...でもごめんなさい。そんなつもりはなかったの。」


「えぇ！？そ、そんなぁ」



泣きそうな顔をする彼の頭を撫でながら私は言う



「まだ出会って数日だし...。もっとお店に来て仲良くなってから考えるよ」

「気持ちは凄く嬉しかったし、私...
貴方の事もっと知りたいの。」





16の小娘がどこで誰から
こんな殺し文句を覚えたのだろうか

骨抜きにされていく男達


頬を赤らめながら言われるものだから
男も段々その気になっていく


結果、甘味屋には大量の金が入る





「A...あんたがこんな事しなくてもいいんだよ？確かにAは美しいから沢山の男達が貢いでくれるけど...」


「拾って貰った恩を仇では返せないわ！これからもじゃんじゃん呼び込むから安心して」

「それに私も少し楽しいの！」


「ふふ、そーかい」




清美さんは私の頭を優しく撫でる
優しい手...

この人に恩返しをするためにも
私は男達を誑かして金を巻き上げないと





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