地雷を踏んだ。【我妻善逸】

拾肆 ページ15

.





「....っ...！？」




目が覚めばっ、と起き上がるとそこは病室のような場所だった




「いたっ...」




首元が痛い
恐る恐る見てみると包帯が巻かれていた




「！！、Aちゃぁぁぁぁん！！」

「ぜ、善逸さん！？どうして！？
私は鬼に殺されたはずじゃ？」



「あの時俺の名前、呼んだでしょ？」

「俺耳が良いから聞こえちゃって
それに鬼の音がしててあんまり寝付けてなかったし」





それより...、
といい善逸さんはベットの隣の椅子に腰をかける




「首、大丈夫？」

「まだ少し痛いけど生活に支障はないわ」

「...あの鬼もっと痛めつけながら斬ったら良かった」

「まって、善逸さん怖い」




冗談だよぉ、と言うがとても冗談には聞こえない




「あら、目覚めたんですね」




綺麗な羽織を見に纏い儚げな印象を与える
まるで蝶のような人

綺麗な女の人...



腰元に刀があるということはこの人も鬼殺隊の方だろうか




「貴方がこの手当を？」

「はい、薬の効き目はどうですか？」

「大分楽になりました。
なんとお礼を申し上げたらいいか...ありがとうございます」


「いえいえ、お礼ならそこの彼に言って下さい。私は手当をしただけなので」





善逸さんと目が合う





「ありがとう、善逸さん」

「可愛い、好き」




返答になっていない




「この薬を塗れば跡も残りません。」




紙袋に入った薬を渡される




「また鬼が出てはいけないので今日は善逸くんと帰って下さい」





半日寝ていたようでもう日が沈みそうになっている





「はい、分かりました。ありがとうございます」





女の人は優しく微笑むと手を振って見送ってくれた





.

拾伍→←拾参

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す