マブ以上の曖昧な関係【 エース・トラッポラ】

あの日 ページ38

エースside


3週間くらい前の話

恋人のフリをすることになって登校した1日目の夜


「 A、飲みすぎ 」

意味がわからないくらい魔法水を飲むA

『 そんな事ない…』

俺が見た今までで1番飲んでいる

また新しい魔法水を開けようとするA

「 ほら、ほどほどにしとけってどうしたわけ？」

『 別に、何もないもん 』

「 は？嘘ついてるのくらい分かるって
何かあったなら聞くからさ」

『 エースにはわかんない 』

少しイラッとくる

「 は？何それ、勝手に決めつけんなよ 」

ちょっと強めに言うと
なぜかAは涙目になりだす

『 怒んないでよ… 』

「 は！？怒ってねーって！なんで泣くんだよ！」

これは相当酔ってる

ただでさえ魔法水弱いのに


『 エースはどーせいっぱい女の子と遊んできたんでしょ』

「は？」

予想外の内容すぎて驚く

『 恋人のフリなのに誰もいない時にも手ー繋いだりからかってくるから…』

「 は？からかってねーって別に 」


本当にからかったつもりは一切ない

正直Aがアイツに襲われたのを見てから


本当に俺のものになればいいのに

とか

少しだけ思ってしまったりした部分はある


『 どーせ元カノとかいっぱいいるんでしょ』

いるっちゃいるけど、

「 ゆーて2人とかだし、手も繋がずに別れたって 」

『 嘘…でも私だけ、なんか照れちゃうし
本当に意識しちゃいそうなのに…』

「 はー、もういいじゃんそれで」

『 良くない…！だって私だけ…』

「 違うって、俺もAだからだし
ちゃんと意識してるから。」

私だけ…って

何？可愛すぎるんだけど。


『 本当なの…？

ちょっとからかってどっかいったりしない…？』


「 しねーって、ずっといるから。」


『 なら、良かった…』

すっごい満面の笑みのA

ギャップやば…

まじで可愛いすぎる


『 どっこもいかないで 』


そういって触れるだけのキスをしてきた

は？何が起きてるわけ？

『 ふふ、エース照れてる』

「 は？こんなん照れるわ！」


突然の出来事に頭を整理出来ずにいると


『 あー、私エースのこと好きなのかな…』


そう言って抱きついてきてそのままAは寝た


は？無理、まじで可愛すぎるって



あー、もうこれは駄目だ


完全に落ちてる。



Aに




マブなんかに絶対戻れない




フリなんかやめて付き合いたい



心から思ったのに




『 何にも覚えてない 』




なんて言って

振り回されてるのはこっちだっつーの、

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