マブ以上の曖昧な関係【 エース・トラッポラ】

恋人のフリ ページ30

エースと私が恋人のフリ、。

それもこれも絶対私が弱いせいだ

普通に考えて付き人なのに
魔法士に迷惑がかかりすぎてる。

だめだ。強くならなきゃ


「いや、そんな上手いことできるわけ…」

ｼﾞｬﾐﾙ「まあ、さっきの彼氏面なら完璧だろう」

「 はあー！？」

彼氏面…？


よくわかんないけど


『 それって、私を守ってもらうためだからだよね

もう自分が気をつけるし、頑張るし、


もし無理だったら付き人研修やめるし…


だから


とりあえずエースに迷惑かけたくない。』


もしかしたらちょっと涙目かもしれない。

お願いだから気づかないで。


「 誰が迷惑って言ったわけ？

まあ、
俺はジャミル先輩の意見は悪くないと思うからさ

とりあえず今日は2人で相談してみていいですか。」


ｼﾞｬﾐﾙ「 わかった。夜にごめんな」

ｶﾘﾑ「 2人とも頑張れよ！！」


そう言って2人は帰っていった


「 で、？付き人研修やめるとか
嘘でも言うなって言ったの誰だった？」

そう言ってエースは無表情でこっちを見てくる

やば…怒ってる？

とか思って下を向いてたら


頭に手がポン、と触れてきた。


『 え、』


「 いいじゃん。恋人のフリ

てか迷惑とか思ったことねーって、

俺が勝手に守りたくて守ってんの。」


『 なに、それ…』


「 ほら、何泣きそうな顔してんだよ。

別にAが弱いとかじゃねーの。

ただ今NRC内でお前が希少で狙われてるってだけ
弱いから狙われてるとかじゃねーの

な？」


だから、なんでそんなに

『 なんでそんな優しいの。

いつも意地悪なくせに…』


「 は？っておい、なんでまた泣いてんだよ！

歳上の癖にずっと泣き虫でさ、




ほら、」



そう言って抱きしめられる


『 なんで…』

「 フリじゃん、フリ、」

でも今する必要ないじゃん、

とか言い返さなかった


というか、言い返せなかった。


エースの腕の中は何かすごい落ち着く。

もうちょっとこのままがいい


『 すぐ泣くのほんとに辞めないと、。

歳上なのに。』




「 別にいいんじゃね、





可愛げあってさ、」



なにそれ…


多分エースからは見えてないけど

私の顔は真っ赤だったと思う。



あー、だめだ






これじゃ多分もたない。




フリとかやっぱできないかもしれない。





この人はフリでも私には優しくて甘すぎる







これじゃ



『本気にしちゃうじゃん…』







多分エースには聞こえてない。

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