悪女系ガール(仮)

黒尾さんと久しぶりの ページ39

Aside

「よー、Aちゃん、元気かー？」

黒尾さん？

『え、元気ですけど…なにか？』

「嘘ついたな、二口となんかあったんだろ」

『えっ、なんで、』


「二口が相談してきてよ、」

『えっ、嘘っ』

「嘘」

『えっ？』

「えっ」


なんだこいつは


「俺は何があったか分からないよ？でもさ、Aちゃんが元気ないのはみんな分かってたわけ、みんなAちゃんのこと心配してる」


『私が…全部悪いんです…』


「まぁとりあえず話してみ、二口も落ち込んでた」

『えっ嘘っ』

「本当。」


真っ直ぐな目で見てくる。


本当だ。



「練習おわってご飯食べた後、話してくるといいよ、二口も話したいと思う。」



なんか、涙出てきた。



『なんでそんなに優しいんですか…』


「おいおい泣くなよ、そんなに大事なの？」


『私が全部悪いです…』



怒鳴ったこと、なんで怒鳴ったか、話した。



「俺ならそれ聞いたら二口怒らないと思うし、
むしろ話した方がいいと思う。
てか泣きやめよ、Aちゃんだけ悪いわけじゃねーからな、」

黒尾さんに頭ぽんぽんされる、


黒尾side


「ほら、てかAちゃん昨日寝た？」


『寝てないっす』


「もう今日は休んどけ、ドリンクも終わってるんだろ」

『ですけど、。』


「ほら、きちんと休んで二口のとこいく、それで本当の気持ち言えばいいから、」


『わかりました。本当にありがとうございます！』


あー、貴重なAちゃんday

二口に渡したわ、なんてお節介なんだろう。


研磨、なんかごめん。



Aside


黒尾さんは優しすぎる

チャラいと思ってたけど、
あんなにいい人だとは思わなかった。

よし、きちんと休ん…


「A〜元気だったー？」



『かのん…』


「ちゃんと悪役、やってるよね？」




あ、


『うん！もちろん！』


私って、なんて弱いんだろう、


「で、Aは今マネ中じゃないの？」

『あー、えっとー、』



優しくしてもらったなんて、言えない。



「わかった！サボって悪女になってくれてるんだ！もうA大好きっ！最高の親友だよっ！」

『う、うん、』


あ、あと、


『あのさ、今マネージャー回してるみたいでさ、
かのんも及川さんとかに聞きに行って明日どこか確認したらいいよ』


「うんっ！わかった！流石A！」






ただただ胸が痛かった。



かのんを裏切ってしまっていること




やっぱり…私は悪女じゃないとだめだ

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