悪女系ガール(仮)

馬鹿 ページ37

だからといって私も悪い。

あの言い方が嫌だっただけで、
それ以外は私が悪い。


『あの、青根さん』

青根さんに声をかける


『さっきは本当にすみませんでした。
舞さんのノートを届けに来てくれようとしてたんですよね？本当にすみません。』


青根「大丈夫だ…気にしてない、」

『すみませんでした！あ、あと、ドリンク…』


手渡すと青根さんは少し微笑んだ気がした。


青根さんは優しい人だった。とても。



確かに、この人柄を知った上で逃げられるような態度を取られている友達を見たら、許せない気もする

てか許せん。


二口さんにも謝るかー…


『作並くん！ドリンク！』

作並「あ、ありがとう」


可愛いすぎん？この生き物。


こんな感じでみんなにドリンクを手渡す。


『あの、二口さん…』

二口「何…？」


うん、結構睨まれてる。


いや、負けちゃダメだ。



『さっきは…』

二口「あー、もういいから。」


…は？


『なんでそんな態度とるの！？この馬鹿二口！！！』



思いっきり叫んだ！



言った直後の10秒は正義感しかなかった。



15秒くらいしたあと。



二口「てめぇ、本当に悪女だったのかよ」




自分のやったことの重大さが襲ってきた。




『私は…ただ謝ろうと…』




いや、これはあほすぎる。


なにやってんだ。私




やばい殺される、


二口さんの顔を恐る恐る見る…



怒ってる…たしかに、



怒ってるのだろうけど…





どこか



魂が抜けたような、

悲しそうな顔をしていた気がした。




もっと罪悪感が襲ってくる。




『悪女…なんで…』


その場を離れた。





自分が馬鹿すぎて笑えてきた。



二口side

『さっきは…』

「あー、もういいから。」



そんな、心のない言い方をするつもりは無かった

青根に謝っている姿も見た。


もう許してるから。俺も悪かったから



そういう気持ちを伝えたつもりだった。



怒るとも思ってなかった。



ついカッとなって、

「てめぇ、本当に悪女だったのかよ」


言ってしまった


『私は…ただ謝ろうと…』




Aの悲しい目をみて、


やってしまったとおもった。



「悪女…なんで…」




わからないけど、



本当に悪女なのか




というか…わからないのに…


言ってしまった。




しかも、悪女なんかじゃない気がしてきた





「確かに、俺、馬鹿だなあ、」









みんなの顔を見れなかった。



でも、



「謝れば大丈夫」





みんなは良い奴だった

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