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「先生敬語に弱いの？」
『そういう訳じゃないのよ、ある意味君たちのおかげで感覚がおかしくなってたからね…全く、いつになったら君達も敬語になってくれるのか…』
「だってA先生だし」
「え、ユタヒョン名前呼び？じゃあテンもする〜」
お前はダメだよ〜という中本くんになんで〜とキャッキャし出す2人。女子高生より女子高生っぽいな…。
いや、中本くん、君もダメだからね。てか私だからって何その理由。
「そろそろ戻らないと、ユタ、行こう。
先生、ありがとうございました」
『はい、お大事にね』
「またね〜せんせ！」
『敬語を使いなさい〜』
2人を見送ってよっこいしょとパソコンの前へ座る。
こらテンくん、オバサン〜って呟いたの聞こえてるわよ。
『あの二人に敬語ってことは2年生なのね』
「うん、知らなかったの？ショック〜
もっと質問してくれてもいーよ？」
『はいはい』
こっちが少し興味を示すと直ぐに食いついて落とそうとしてくるんだから、油断もない。
全く最近の高校生は…。
「痛っ！せんせ！痛い！」
『えっなに！？どうしたの！？』
少し目を離してたら椅子から降りてうずくまっていたテンくん。この間に何が！？
慌てて近寄り、隣にしゃがむと左手を掴まれる
「ふふ、うっそー、構ってくれないから意地悪しちゃった〜」
『…次やったら出禁だからね！』
本っ当に手のかかる！！構ってもらい方が5歳児なの！？
割と強めに起こりそうになったがニコニコと笑う姿を見て怒る気が失せてしまう、この子絶対ヌナキラーだろうな…
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『離しなさい』
「やだ〜」
この後手を何分も離して貰えなかったからやっぱり強めに怒った。中本くんに続いて要注意人物だな。
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作者名：井関 | 作成日時：2021年3月24日 10時
