テンくんはかまって欲しい。【NCT】 (ページ3)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:20,601 hit

3 ページ3

___________

「へぇ～先生って授業中休んでるの？いいなぁ～」
『うっ、へっ！？』
「ヨダレ垂れてるよ～」

私いつの間に寝て…！？てかこの子誰！？

慌ててヨダレを拭こうとハンカチを取りだしたがその手を掴まれ、ウッソ～と無邪気に笑う目の前の彼

な…何だこの生意気な子は、初めて見たぞ…新入生…？

『せっ、先生をからかうんじゃありません！』
「寝てたくせに～？ねぇそんな事より、テン怪我したんだけど」
『えっ本当に？見せて？』
「急に態度変わるじゃん～」

ハイ、と見せられた膝は割と深めの擦り傷、サッカーか何かでスライディングでもしたのかしら…

「ネコ助けようとしたらね、擦りむいちゃった」
『そう…偉いね、とりあえず中に入ろう』

痛いだろうにニコニコと笑いながら白に綺麗な毛並みのネコちゃんでね～飼い猫かな～なんて楽しそうに話すからなんかこの子掴めない子だな、と話を上手く流しながら考える。

「え、テン消毒やなんだけど」
『我儘言わない』

うわ～最低～ときゃあきゃあ騒ぐテン、という子。何、ギャルなの？自分を名前呼びしたり言葉遣いがギャル過ぎない？

『はい、変えの絆創膏も渡しとくから、お風呂に入ったら消毒して新しいのを貼ってね。悪化するようだったら病院に行くように！』
「ん、ありがとせんせ」

じゃあ授業頑張って、と入口のドアを開けて見送ろうとするがなかなか椅子から立ち上がらないテンくん。不思議に思い座っているところに近づく。

『どうしたの？』
「ううん、ねぇ見てこれ」

見せられたケータイ画面には口を半開きにして寝ている私の画像…

『え、ちょっと』
「ふふん」
『消し…』
「これ、ほかの先生にバレたら怒られちゃう？」
『…』
「あ～テンちょっとベットで寝たいな～、休ませてくれたら見せないかも～」
『…この時間だけです』
「やったぁ」

えへへ～と笑ってベットにダイブするテンくん。
相変わらずニコニコとこちらを見てくるのやめて欲しい…

「先生って、噂通りかわいーじゃんね」

…おマセボーイめ…。