思い思われ振り振られ【NCT】 (ページ19)

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『…元カレに、会ったの』
「元カレ…か」
『私、結構好きだったみたい。私とはしてくれなかったペアリング見てモヤモヤしたし。』
「…の割にはだいぶ冷静に話すよね、流石というかなんというか」

ジェノにそう言われ、確かに泣く程だったくせにサラッと言えたな、と考える。

まぁ、何でだろうとか考えなくても、理由はわかっている。

『多分、ジェノだから』
「…ん？」

ジェノに会えたから、安心して気持ちが落ち着いてるんだ。

『ねぇジェノ、私、答え出たかも』
「なんの？」

ドキドキして毎日が輝くような恋愛だって、嫉妬して依存するような恋愛だって、色んな種類の恋愛があるなら、その人に会うだけで心が落ち着く恋愛だってある筈だ。

『ジェノ、私と付き合おう』

私はきっと、ジェノといるのが1番落ち着けるから。

「えっ…」

目をまん丸にさせて驚くジェノが面白くて笑ってしまうと、なんで笑うの…と言いながら顔を赤くさせるジェノ、可愛い。

付き合うの？付き合わないの？と聞こうとした時おいっ！！って声と同時にドアが開いてドタドタと人が流れ込んでくる

『…は』

そこには倒れている下からドンヒョク、ロンジュンにマーク先輩。

まさかこいつら…

「…えへ」
『盗み聞きしてたな…』

あんたらは本当に…と小言を言いながらも助けようとして立ち上がった時、ジェノに腕を掴まれる

『どうした、の』
「…俺と付き合って、A」

言葉を遮るようにキスをされてそう告白される、なんだが胸がむず痒い、何だこれは

「ブーブー！！！！見せつけるなよオイ！！」
「あ！お前暴れるな痛てぇ！」
「そんな見せつけるように…！！ジェノヤ、お前ってやつは…！！」

『あんたらうるさい！
もう…、ジェノ、こちらこそ、これからもよろしくね』
「あっ、」

仕返しとばかりにキスを仕返す、顔をもっと真っ赤にさせるから可愛くて頬をうりうりと掴む、相変わらずガヤの3人はうるさい。

「…よろしくね、A」

ジェノとなら、きっと感情表現が下手な私は大丈夫。こんなに思ってくれて理解してくれてるんだもん、上手くいかないはずがない。

これからもよろしくね、ジェノ。