思い思われ振り振られ【NCT】 (ページ15)

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あれから魂が抜けたように皆で酒を飲み干し、あっという間に帰宅。歩いてる時ジェノにずっと手を繋がれていたのだが、OKした覚えないしなぁ。別にいいけど。

正直面と向かって告白されたのが驚きすぎて、どう返事したらいいのか分からない。時間が欲しい。

答え催促されてないし…言われるまでは忘れたフリでも…いや、ドンヒョクに毎日のようにからかわれるだろうな。あ、想像しただけでウザイぞ。

みなで順番に風呂を済ませ、各々の部屋へと戻る。今日はリビングで雑談することは無さそうだ。私が逃げるように部屋に帰ったからかもしれないけど。

あぁ明日からどんな顔すれば…。

恋愛なんて久しぶりだ、もっとどうでもいい人からの告白ならはっきり断れたのに…。

お酒でぐるぐる回る脳は疲れ果て、1度考えることをやめた私は布団にくるまり眠りにつくことにした。

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次の日、一限から講義がある為1番に起きてリビングへ、と思ったら先客。マークさんだ。

『おはようございます、早いですね？』
「おはよう、新しい場所だからか寝付けなくて」
『あー私もそうでした。分かりますその気持ち』

話を続けながらパンを焼き、マークさんの前に座って朝ごはんを食べ始める。やっぱり飲んだ次の日のご飯はあまり食欲がわかないな。

「…昨日の返事ってしたの？」
『お、だいぶ攻めた質問』

そんな流れ一切なかったのになぁ、マークさんは天然マイペースなのかな？

『まだですよ、ジェノのことそんな風に見てなかったし、少し時間もらおうかと。

…まぁ一応、大事なルームメイトなんで、ちゃんとした返事したいじゃないですか』
「…なんか、見直した」
『え』
「いや、若干遊び人だと思ってたから…あっ、ごめん」

でしょうね、実際そうかもしれないけど、流石にそんな態度ここの人達には取れない。マークさんは別として、面白いから。

『まぁ、何とかなりますよ』

そうそう、これからの私が断ったとしても、受け入れたとしてもね。