ナナの気持ちは？ ページ28
｢Aちゃん、昨日はあの後ご飯食べた？｣
『あの後…って、』
意味深な言葉に思わず顔を上げると、ナナちゃんの笑顔はいつも通りなはずなのに、違く感じる。
目の奥は笑ってなくて無意識に背筋が伸びた気がした。
｢全然食べてなかったでしょ？ここの料理｣
呆気をとられて、開いた口が塞がらない。
ナナちゃんは私たちに気づいてたの？いつ？
…居合わせたのは本当にたまたまなの？
疑問点しかなく、何から聞いていいのか、どう答えればいいのか、考えるほど頭が真っ白になっていく。
｢ここを出たあと、ジェノと肩寄せあって、何してたの？｣
怖い、ナナちゃんの崩れない笑顔が。
『そ、それは…』
誤解をとかなきゃダメなのに、ナナちゃんだって、女の子といたじゃないかって考えが浮かんでしまう
｢ジェノに限ってそんなことはないと思うけど、ね？｣
ねぇ、どうして？と首を傾げながら聞かれ、素直に言えばいいものもいっぱいいっぱいになってしまいボロボロと涙が溢れてくる
『ごめんっ…なさいっ』
｢…そう、わかった。
帰ろっか｣
そういったナナちゃんは笑いもせず、ただ冷めた目でこちらを見ていた。
___________
あれからどうやって帰ってきたのだろう。
初デートがこんなになっちゃって、きっとナナちゃんには失望された。いや、もう昨日の時点でダメだったのかもしれない。
でも水族館にいる時のナナちゃんは確かに楽しそうで、あれがうその笑顔とは思えない。
だとしたらどんな辛い思いをさせてしまってたのだろう、私だったら耐えられない、前日に親友と付き合ってる人が一緒にいたなんて。
理由はどうであれ、私の行動は軽率だったんだ。
友達と付き合っていくのも難しいけど、彼氏彼女の難しさは桁違いだ。
…あぁ、息苦しいなぁ。
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井関(プロフ) - ごんちゃんさん» はじめまして〜！コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです(;_;)頑張りますね！これからもよろしくお願いします( ・・ )♪ (2021年4月15日 14時) (
レス) id: 8121f79624 (このIDを非表示/違反報告)
ごんちゃん(プロフ) - コメント失礼します！！めっちゃ面白いです。更新楽しみにしてます^^ (2021年4月13日 20時) (レス) id: db5fef77c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：井関 | 作成日時：2021年2月25日 0時
