誰が悪いの？ ページ24
美味しいねと話し合ってると少し横を店員さんと案内されているお客さんが通っていく、何気なく通った姿を見て、見覚えのある後ろ姿に思わず手が止まる
…あれ、もしかして
「…ねぇ、今の」
『な、ナナちゃん？』
「…だよね？」
やばい。もしかしたら結構やばい。
丁度観葉植物でこちらが見えなそうな位置だが、充分バレるかもしれない
やばい、と冷や汗をかきながらもう一度確かめるためにナナちゃんの方を見る
『…あれ、まって、』
ふと目に入った、ナナちゃんの正面に座る人
「…ジウ？」
ジウ？
誰、だろう
「あっ、中学の時のクラスメイト…なんで二人一緒にいるんだろう…」
『クラスメイト…』
2人で仲良くメニューを見ている姿を見て胸が痛くなる
私だってジェノくんと内緒で出かけてる身だし、ナナちゃんのことは信頼してるけど、どうしても最悪な考えが浮かんでしまう。
もし私が遊びで本当はジウちゃん、と付き合ってたら？
ナナちゃんの笑顔を見ると息が苦しくなる、いつもは私に向けられてるはずなのに
「Aちゃん…行こ」
『あっ…』
まともに食べれなかったが、直ぐにでも出ていきたかったから大人しくジェノくんの後を着いて行く
___________
「大丈夫…？」
『うん…うん、大丈夫だよ、ごめんね』
ここまで気を使わせちゃって本当に申し訳ない、私ってなんてこんなに不甲斐ないんだろう
「あの…追い込むわけじゃないんだけど、今ヘチャンに聞いたらジウって中学の頃ジェミナのこと好きだったらしくて…」
『ジェノくん…それすごい追い討ち…』
「…ごめん…でも卒業式の日に告白されて、ジェミナは断ったんだって」
『…そっか』
ナナちゃん、素敵な人だもんね、振られても諦めきれない気持ちは少しわかる。
ただ一緒にカフェに行ってるだけ。そう、ほかに何も無い、はず…
私だってジェノくんと出かけたんだ、何も咎められない。うん、忘れよう
『うん、…よし、大丈夫！私だって内緒でジェノくんとお出かけしちゃってるし、ナナちゃんにも何か訳があったはずだよね！
大丈夫、…大丈夫、
…なんで、ジェノくんが、泣いてるの？』
「Aちゃんが、苦しそうで、
でも、俺にはどうしようもできないのが悔しくてっ…ごめん…」
ジェノくんを見て、堪えてた涙が溢れてくる、そんな思いさせてるのも申し訳ない、私がひとりで出かけてたら、カフェによらず、何も知らずに居れたのに。ジェノくんを泣かせることなんてなかったのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1081人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
井関(プロフ) - ごんちゃんさん» はじめまして〜！コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです(;_;)頑張りますね！これからもよろしくお願いします( ・・ )♪ (2021年4月15日 14時) (
レス) id: 8121f79624 (このIDを非表示/違反報告)
ごんちゃん(プロフ) - コメント失礼します！！めっちゃ面白いです。更新楽しみにしてます^^ (2021年4月13日 20時) (レス) id: db5fef77c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：井関 | 作成日時：2021年2月25日 0時
