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八話 ページ9

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『 瀬山さん 』



聞き覚えのない声。



「 え、あ、はい、」

『 あ、急にごめんな!瀬山さん、班もう決めた? 』

初めて私に話しかけてきてくれた女の子。
席は確か私達と真反対の廊下側で、よく周りの席の子と話してるイメージ。


「 班? 」

『 そう。親睦旅行のお昼のBBQ、班で分かれるねんて。4人でひとつのバーベキューコンロ使うらしくて。』



よく見ると前の黒板にそう書いてあった。



「 えっと・・・ 」

凜子『 あ!私、凜子っていいます。』

「 あ、Aです 」

凜子『 知ってる。私ずっと話してみたいと思っててんん! 』



そう言ってニコッと笑った凜子ちゃん。
めちゃくちゃいい子そう。



凜子『 もしまだ班決めてなかったら一緒にならへん?』

「 え、なる!なろ!!!」

小瀧『 よかったな瀬山 』

「 うれしい 」

凜子『 何?何の話?? 』

藤井『 こいつ、ずっと女子の友達欲しい欲しいゆっててん 』

凜子『 ええ、じゃあもっと早く声掛けたらよかった!笑 』



あっという間に流星と小瀧とも打ち解けてる。
コミュ力半端ない。


「 あと2人どうする? 」

凜子『 このふたりじゃないん? 』

藤井『 え、そうなん 』

凜子『 え、仲良いからてっきり誘うかなあって、笑 』




じゃあそれでいっかー、って割と適当な流れで4人班ができた。



·



高校で初めての、女の子の友達。

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作者名: | 作成日時:2019年10月6日 14時

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