ラビリンス・ラブ ( 桃 ) (ページ7)

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六話ページ7

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相変わらず小瀧くんは私と喋ることはほぼないけど、不機嫌な様子じゃなくなった。

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藤井『じゃ、そろそろ帰るか』

そう言って隣に座っていた流星は鞄を持った。

藤井『望の親睦会やし奢るわ』

小瀧『まじ？』

「やった、ありがと流星」

藤井『いやお前はちゃうやろ』

なんやかんや言いながら流星は1人で財布を持ってレジに向かった。

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ちょっとだけ、気まずい雰囲気。

小瀧『･･･なあ、』

「え、な、なに？」

小瀧『瀬山、やっけ』

「え？あ、うん」

びっくりした。

小瀧『･･･流星と付き合ってん？』

「っ、は？付き合ってない、」

小瀧『でもずっと一緒におるんやろ？』

私と喋ってくれるようになったと思えばこんな話題やし、目は絶対見てくれへん。

「それは、入学式早々流星が話しかけてきてそっから何するにもついてきたから他の子と喋る機会なくて流星しか友達おらへんってゆうか･･･」

小瀧『･･･え、そんな理由？』

「そんな、ってゆうかまあ、誰もおらんから流星とおるってわけではないけど、」

小瀧『女子の友達おらんの？』

「･･･まあ、」

･･･あ、初めて目合った。

小瀧『だっさ笑』

「･･･え？」

小瀧『え、自分から話しかけたりしやんの？』

「え、いや、なんかもうグループ出来てたし、話すきっかけもなかったし、」

小瀧『え、いや、体育の着替えとかどうしてん？』

「ひ、ひとり」

“ 嘘やろお前 ” って爆笑してる小瀧くん。

「なっ、そんな笑わんとってや、割と悩んでんねんから！」

小瀧『やったらなおさらやろ笑

自分から話しかけろや笑』

明らかに馬鹿にしてる。え？この人こんな人なん？？さっきまでのなに？？

「これから作るもん、友達。」

小瀧『せいぜい頑張れ笑』

「うっっっざ！！！黙れ！！」

もう小瀧 “ くん ”なんか呼んでやらへん。