ラビリンス・ラブ ( 桃 ) (ページ4)

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三話ページ4

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クラス全員の視線が、そこに集う。

初めて見る、その姿。

中間『小瀧、お前もう来て大丈夫なんか、』

生徒よりも驚いた顔で、先生はそう言った。

藤井『 ...今、小瀧って言ったよな、』

「 ...うん、」

クラスの誰もがもう来ないと思っていた彼。

整った顔と、それに負けない身長、栗色の髪の毛。

中間『えっと、あそこ、お前の席やから』

小瀧『 ...はい』

集まる視線を無視して彼は、私の隣に座った。

藤井『なあ、名前なんてゆうん？』

入学式の時と同じように、流星はあっけらかんと彼に話しかける。

ヒソヒソと、周りの声が聞こえる。

小瀧『小瀧望、』

藤井『望、か。

俺流星。よろしく』

小瀧『ん、よろしく』

意外と、流星には心を開いてるようなそんな感じで、笑ってそう言った。

藤井『ほら、お前も名前言っときいや』

「えっ？ ...ああ、えっと、瀬山A、です。

よろしく、」

小瀧『 ...よろしく、』

一度私をじろりと見れば、フイっと顔を逸らし流星と話を始めた。