二話 ページ3
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『 なあ、俺絵の才能あるくない? 』
入学式から二週間。
もうだいぶ、金髪になった流星と居ることに慣れた。
「 なにそれ 」
藤井『 え、わからん?担任やん。
この唇見たらわかるやろ、 』
「 え、中間先生のこと???似てなっ 」
藤井『 うそやん、めっちゃ自信作やねんけど 』
流星がそういった後、すぐにその担任が教室に入ってきた。
『 やばっ、』と流星は、悪意で溢れた似顔絵を私の筆箱に入れた。
藤井『 てかさー、まだ小瀧来やんのかな 』
「 あー、もう来やんのちゃん? 」
隣の席が空いてることにはもう慣れた。
入学してから二週間経っても来ないなんて、もう本人が来る気ないとしか思えない。
先生も詳しい事情は話したことなくて、ただただ休みとしか伝えられてない。
正直、理由もなく入学早々学校に来ない人なんてヤンキーとかろくでもない人にきまってる。
「 もし来たって、関わる気ないけど、」
藤井『 ん?なんて? 』
本鈴が鳴るまでもう少し。
「 .....なんもない、」
ガラッと、教室のドアが空いた。
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作者名:栞 | 作成日時:2019年10月6日 14時