半分幽霊少女【d!】 (ページ13)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:3,749 hit

１２、彼女の1日ページ13

朝8:00分、学校のチャイムで意識が覚醒します

生前はきちんと6:30には起きてたからね!?
寝坊助とか言わないでね

朝ごはんは食べる必要はありません
というか幽霊なってご飯食べてない…甘いスイーツ食べたいなぁ

ササッと身なりを整えて教室に入ります
特に変わらない？気持ちの問題だよ。乙女心が分かってないね

1時間目：数学
今日はこのクラスで受けました
ちなみにチーノのクラスじゃないです。
教科書が無いので生徒のを覗きつつ取り組んでるよ
全く分からん
いや、だってノートにも書けないんだよ？そら(・・)で解けって言うの？無理ですー

2時間目：古文
今度は違うクラスにお邪魔してるよ。
数学に比べれば全然楽
教科書を何回も読めば解ける、はず
さっきと変わらない？文句言うなら辞めてもいいよ？

3時間目：音楽
2年生の授業に参加してみました。え、先輩に知り合いがいる？そうなんだ。今度教えてね。
あ、そうだよ。はじめましてだね。今まで1年生の授業しか行かなかったんだ
ま、眺めてただけなんだけどね

4時間目：体育
たまには動かないとね
走ってるだけの時間だったから参加しただけだよ
いつもは学校探索してるけど今日は見学でもしてみたんだ

そして、今昼休み

ci「ふーん、結構自由に行き来できるんやね」

『でも、突然なに？私の一日が知りたいって…』

チーノと出会って1週間が過ぎた。ほぼほぼ毎日人目のつかない場所で喋っている。
同じ、一年のあの子…えっと紫の友達と話してるのかな？

「誰にも見てもらえない、気づいて貰えないってかなりキツイじゃん？なにか夢中になれる事があるなら別だけど」

『いつも学校のどこかで見てるだけだからなぁ。
わりと暇なんだよね。だからチーノと話すのすごく楽しいんだ。チーノが良ければだけど、これからもたまにでいいから話したいな』

初めて言った本音。ただ、困らせるだけの言葉。
何だかチーノと居ると本音を漏らしそうになる。

ｃi「もちろんええで！俺の友達に怪しまれんようにやけどな」

『ありがと』

色褪せた世界にオレンジが垂らされた日だった