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story3 ページ6

体内にたどり着き、Aは体内モグラがいる檻を探す。


体内は地上よりも薄暗いため、Aは手探りで壁伝いに探していた。


しばらく探していると・・・



「__A?」



聞き慣れた少年の低い声が聞こえ、Aはある檻で立ち止まり微笑んだ。



「やっ、オウニ」


「今日も来たのか・・・」


「うん__ダメだった?」


「・・別に構わない」



そう言いそっぽを向く長い黒髪を高い位置で結んだ少年。


彼はオウニといい、体内モグラのリーダー格であり泥クジラの中でサイミアの扱いが随一とされる印の少年だ。



「A!」



体内モグラ唯一の少女キチャが嬉しそうに声をあげ「今日も来てくれたんだな!」と言い、Aの元へ駆け寄る。



「キチャ、お待たせ。それにみんなも」


「おう、A。(・・・よかったな、二ビ)」


「(ば、馬鹿!何言ってんだお前!?) 」



キチャの頭を檻越しに撫でていると印のニビの慌てたような声が聞こえ、Aは不思議に思う。












Aはいつものように話していると、今日起きた大事な出来事を告げた。



「そういえば、今日流れ島が見つかったんだって」



久々の流れ島の漂流の話を聞き、体内モグラのメンバー全員が目を見開く。



「それ本当!A!」


「うん、明日の朝には偵察隊が流れ島に調査しに行くって聞いた」


「そうか、これで外の世界があるって可能性が上がってきたな」


「ニビは檻出たらAも絶対外の世界に行くために頑張るなんて「キチャ!!」」



顔を赤くしながら「そんな事言ってないだろ!」とニシシと笑うキチャを怒鳴る二ビ。


そんな会話をクスリと笑いながら聞くAだったが、檻に触れ表情を曇らせる。



「どうした?」



Aの様子に気がつくオウニ。



「オウニ・・・ちょっとね、私だけ檻の外にいていいのかな、なんて考えてて」


「・・・お前は目が悪い、仕方ない事だ。コイツらだってそれを理解してお前の分まで動いてくれている」


「うん、分かってる、分かってるけどでも___?」



突然頭に暖かいものが乗り言葉を止めるAは、それがオウニの手であるとすぐ気がつくとオウニの名前を呼ぶ。



「心配するな。俺が、俺達が必ずお前も外の世界に連れていく・・・その目も必ず___」



オウニの手が頭から目の方へ移動して触れられるとAは恥ずかしくなり、慌てて立ち上がり「ご、ごめん今日は帰るね。」と言い戻っていった。

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雑草(プロフ) - 突然すみません。この小説とても面白いです!これからも頑張ってください!! (2018年1月2日 0時) (レス) id: 623fd5650b (このIDを非表示/違反報告)
巴衛新月 - はわわわ…オウニかっこいい!ニビ,夢主ちゃんのこと好きなのか!? (2017年12月13日 17時) (レス) id: 17b6508236 (このIDを非表示/違反報告)
laststar - オウニかっこよすぎるー!個人的にはニビも好きだからこの小説すごい好きー! (2017年12月8日 22時) (レス) id: ba47909489 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵 - ヤバい、オウニ君イケメン! (2017年12月8日 7時) (レス) id: 1d6bbddaab (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - 更新されててテンションすごい上がりました。これからも頑張ってください。 (2017年12月5日 18時) (レス) id: 2d65d5b3aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rio | 作成日時:2017年11月11日 17時

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