涼介side ページ33
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昼間なのに、初めて見た輝く星空
沢山のキラキラ輝く星たちにとっても感動し、病院で待っている侑李と大ちゃんにも少しでもこの感動をおすそ分けしてあげたかったため、お土産コーナーでお土産を買った
その帰り道
少しだるさは感じたものの、手に握っている侑李の手紙を届けるためにいのちゃんには黙って帰りの車に乗り込んだ
伊「涼介、俺が手紙出してくるから車に乗ってて？」
涼「だめっ！俺の手で出したい！」
けれど、いのちゃんには体調のことはすぐにバレ、たった数歩先のポストにさえ行かせてくれなかった
涼「これだけは絶対に俺が出すの！」
伊「約束が違う。少しでも体調悪かったら俺に言うこと、そして動かないこと。約束破っただろ」
涼「でもっ！」
伊「でもじゃない。これで発作起こしたら一生お出かけなんて出来ないし、俺のクビが飛ぶ」
いのちゃんのことなんで知らないし
俺は侑李に頼まれたこの大切な役割を果たしたかった…
…それだけなのに
いのちゃんは「はぁ」と重いため息をついた
…怒らせたい訳じゃないのに、、それでも俺もこの手紙だけは譲れなかった
しばらくの沈黙のあと、いのちゃんはこう言った
伊「涼介、お前の手でその手紙を渡したいんだよな？」
涼「…うん」
いのちゃんは俺を置いてスタスタと歩いてどこかへ行ってしまった
車の助手席で横になって、簡易点滴を受けている俺は起き上がれず、ただ何も出来ずにその後ろ姿を見る
ほんとに怒っちゃったのかな…
どうしよう、知らない場所でいのちゃんに置いていかれたら本当に帰れなくなっちゃう
そしたらもう、いのちゃんや侑李たちにも会えないの…？
どうしよう、どうしよう…
謝らなきゃ…
だけど身体はさっきよりもだるさが増して、起き上がれない
複雑な気持ちで、どんどん不安になって、何も出来ないことにもイライラしてきて、自然と涙が流れてきた
涼「……っ…ｸﾞｽｯ…」
ガチャ
自然と溢れてくる涙を手で拭っていると、突然ガチャっと車の扉が開いた
フゥーっと吹いて入ってくる外の風に思わず身体が少し震えた
伊「何泣いてんの？発作誘発するからやめてよ」
突然開いた扉の前にはいのちゃんが居た
戻ってきてくれた安心感からさらに涙が溢れてくる
腕を伸ばしたいけれど、身体はどんどんだるくなっていて、それは叶わなかった
そして、いのちゃんの後ろに誰かいることに気づいた
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茅(プロフ) - すごく話に入り込んでしまって感動しました；；めおんさんの作品ほんとに大好きです！！これからも楽しみにしています！ (2020年10月18日 13時) (
レス) id: 6f86818d9a (このIDを非表示/違反報告)
Koupen(プロフ) - 今回もやられました...もう終始号泣で...。ここまで感情移入ができて感動的なお話はやはりめおんさんにしか作れないのでは、と思います笑 これからも応援してますね、完結おめでとうございます！！ (2020年10月8日 22時) (レス) id: f79358959f (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - musicmans5962さん» ありがとうございますっ！musicmans5962さんにはずっと作品を見て頂けてると思うのでとても嬉しいです泣（違ったらすみません）新作も頑張ります！ (2020年9月26日 22時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - Eeさん» 一応、おまけのストーリーなのでTwitterにしか載せない予定です、すみません涙 Twitterの方をフォローして頂ければ見れる形にはなります！ (2020年9月26日 22時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - めおん♪さんこれからの誰かのために。毎回楽しみしてました。また名作をありがとうございます(^^)最後まで読んでやっとタイトルと一致して、なんだかお話しと、タイトルを回収できて、なんだか嬉しかったです。また、めおん♪さんの新作楽しみにしてます(^^) (2020年9月26日 16時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めおん♪
| 作成日時：2020年8月24日 15時
