伊野尾side ページ32
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涼介が慣れない車に乗って、車酔いするのも想定内
毛布を掛けても、身体が冷えてしまうのも想定内
たったの3時間だけど涼介の体力は大きく消耗してしまうのも想定内
様々なことを想定してきて、準備は出来ていた
それでも一つ、想定外だったことがある
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伊「は？それ買うの？」
涼「うん…やっぱりどうしても買って行ってあげたいんだ…」
伊「はぁ…」
それはプラネタリウムも楽しんだ後に起きた。
涼「楽しかった！すごく綺麗だった！また行きたい！」
そう楽しんでいた涼介は、プラネタリウムを出てすぐのお土産コーナーで足を止めた
今日のこのお出かけは、侑李と大貴には内緒
侑李にはバレてしまっているけど、大貴には絶対にバレてはいけない
…だって彼は涼介よりも倍の時間を彼処(小児治験病棟)で過ごしているのにも関わらず、一度も外に出たことがないのだから…
それでも心の優しい涼介は、自分が楽しめたものを共有したいと、せめてものお土産を買っていってやりたい、そう言う
伊「大貴にはこの外出は秘密なんだぞ？」
涼「わかってる！…けど…」
自分が楽しんだことを友達に共有したいその気持ちは分かる…が、しかし
それでも薮には絶対に大貴にはバレるなと念を押された
涼「お願いっ！！今日すごく楽しかったから、少しでもみんなにもおすそ分けしたいんだ」
土下座…
までとはいかないけど、涼介の必死なお願いに、散々拒否していた俺も、門限が近づくなか断ることが出来なかった
涼「ありがとう！！いのちゃん！！」
伊「……」
素直にどういたしましてと言えないのは、この後のことを想像してしまったからだろう…
大貴が「ありがとう」って、、杞憂で終わればいいんだけど。
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それから、病院へ戻る途中、最後に侑李の頼みであるポストに向かう
が、しかし…
伊「涼介、俺が手紙出してくるから車に乗ってて？」
涼「だめっ！俺の手で出したい！」
声だけは元気な涼介だけど、たったの3時間の外出でも相当体力を使った
そのため、発作を起こす数歩手前といったところだろう
車に乗ってから静かになり、様子がおかしいと気づくのはすぐだった
車から降りて、目の前にあるポストに手紙を入れる
たったそれだけの行動でも、発作を起こしかねないと判断した俺は、代わりに俺が入れると言ったにも関わらず、涼介は納得しなかった
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茅(プロフ) - すごく話に入り込んでしまって感動しました；；めおんさんの作品ほんとに大好きです！！これからも楽しみにしています！ (2020年10月18日 13時) (
レス) id: 6f86818d9a (このIDを非表示/違反報告)
Koupen(プロフ) - 今回もやられました...もう終始号泣で...。ここまで感情移入ができて感動的なお話はやはりめおんさんにしか作れないのでは、と思います笑 これからも応援してますね、完結おめでとうございます！！ (2020年10月8日 22時) (レス) id: f79358959f (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - musicmans5962さん» ありがとうございますっ！musicmans5962さんにはずっと作品を見て頂けてると思うのでとても嬉しいです泣（違ったらすみません）新作も頑張ります！ (2020年9月26日 22時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - Eeさん» 一応、おまけのストーリーなのでTwitterにしか載せない予定です、すみません涙 Twitterの方をフォローして頂ければ見れる形にはなります！ (2020年9月26日 22時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - めおん♪さんこれからの誰かのために。毎回楽しみしてました。また名作をありがとうございます(^^)最後まで読んでやっとタイトルと一致して、なんだかお話しと、タイトルを回収できて、なんだか嬉しかったです。また、めおん♪さんの新作楽しみにしてます(^^) (2020年9月26日 16時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めおん♪
| 作成日時：2020年8月24日 15時
