伊野尾side ページ23
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光「…ちゃ……ん……いのちゃんってば！」
伊「……ふぇ？……あぁ、もうそんな時間？」
光「ほら行くよ」
光に起こされ検査室を出る
ベッドが硬いせいで腰が痛い
なんでこんな所で寝てたかって、家に帰る暇が無く仮眠を取ろうとしたら医局のたった一つのベッドを薮が占領していたからである
30分だけでも仮眠を取りたくて、ベッドを探していたところ、仕方なく検査室のベッドの上で寝てたって訳
伊「あああぁぁぁ…行きたくねぇ…」
光「俺も着いてくんだから文句言わないの」
昨日電話した涼介の母親が来る
治験承諾変更書にサインしてもらうため
光曰く、子どもを治験に出すと少なくとも治験代、つまり実験台になってくれてありがとうというお金が保護者に入る
が、しかし
子どもを手放す、親権を捨てる、ということはそのお金は母親に入らなくなる
それを承諾してもらう変更書でもあるのだが、なかなかそれに快くサインしてくれる親は少ない
…子ども捨てて金だけ取る、なんて最低でクソすぎる
.
伊「この書類にサインして下さい」
『嫌よ、お金だけは欲しいの』
予想通りな答えをする母親に反吐が出る
光「親権を手放す際にはどうしても必要な書類なんです」
伊「これにサインして頂かないと、涼介を手放すことはできません」
「あの子が役に立つのは治験くらいなのよ！お金がないとやっていけないの！」
どれだけ説得してもお金のために承諾しない女
ムカつき過ぎて手が出そう
医者は病気だけ見てればいいと思ってた
それなのに、こんな女に頭下げるなんて馬鹿らしい
…母親なんて所詮こんなもんかと心の中で嘲笑う
イライラをどうに抑えて、もう一度目の前のこのクソ女に頭を下げようとしたその時だった
ガチャっ
光伊「涼介！？」
涼「…おかぁ、さん………お母さんっ！！」
突然扉が開いた音がし、その方向を向く
薮でも来たのかと思えば、扉に手をかけていたのは目を見開いた涼介だった
「……っ…ﾁｯ…」
涼介は目の前の女に嬉しそうに飛びつく
なのに、舌打ちかよ…
光「涼介、病室戻るよ…みんなも。」
涼「なんで？ねぇ、なんで？お母さんお見舞いに来てくれたんだよねっ？」
光が涼介の手を引いて、病室へ連れて帰ろうとしたその時、、
「うるさいのよっ！！！
…アンタのせいでっ！アンタが病気になんてなるからっ！
……アンタなんてっ」
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めおん♪(プロフ) - koukiさん» 教えていただきありがとうございます！ですが、どうしたらいいのかわからないので、そのままで大丈夫です！もし真似されていたとしたら、このお話を読んでいいなと思ってくれたからという気持ちでいます！( ；ᵕ； ) (2022年8月28日 21時) (
レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
kouki - コメント失礼します。この小説、とても面白くて読んでいたのですがプリ小説というサイトですごくそっくりなお話を見つけました。一応お知らせさせて頂きます。 (2022年7月25日 22時) (レス) @page34 id: 467e49a5da (このIDを非表示/違反報告)
ばどらぶ(プロフ) - 36ページですが、3人で12個のケーキを分けると、1人4個ではないでしょうか？ (2021年8月23日 21時) (レス) id: cc32400ee4 (このIDを非表示/違反報告)
Koupen(プロフ) - 9月ごろ戻れるとか言ったのに遅くなりました...!!!!!もうすごくお話進んでてびっくりです笑 これからも読んでいきます！！(謎の報告 (2020年10月8日 21時) (レス) id: f79358959f (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - ももさん» とっても嬉しいコメントありがとうございます！！そう言っていただけるとほんとに幸せです！これからも頑張ります！ (2020年8月25日 10時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めおん♪
| 作成日時：2020年7月25日 10時
