伊野尾side ページ18
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薮「子ども見捨てた母親が直接子どもに『これからは施設に行ってください』なんて言えるか？」
伊「んなの俺に聞かれても知らねー」
薮「まあとにかく、涼介にはもう少し大人になってから伝えれば……っ…！？…涼介！！」
伊「あちゃ〜」
何故か今、
てっきり病室でまだ寝ていると思ってた涼介が目の前に
…聞かれてた？
まあ、その目を見開いた顔を見れば聞いてたのだとわかるけど
涼「…ねぇ……今のはなし、本当なの…？」
薮と目を合わせる
伊「まあ、遅かれ早かれいずれ知ることになるんだからさ」
薮「伊野尾っ！！……涼介あのな…？ 涼「やだっ！！！！」………。｣
薮の言葉を遮る涼介
その目にはうっすら涙が溜まっていて、もう手に負えないと思い「ふぅ」と重いため息をつく
涼「なんで？本当なの？…お母さん、俺のこと…っ捨てたの…？」
薮「…っ」
薮の白衣を掴んで訴える涼介
これ以上隠しても意味がないと思い、何も言えず固まってる薮の代わりに俺が口を開いた
伊「そうだよ。涼介は退院したら施設に行くの。お見舞いももう来ない」
薮「伊野尾っ！！！」
今度は薮が俺の白衣を掴む
と、同時に涼介は涙を流しながら走って病室へ戻った
薮「涼介走るなっ！！」
聞き分けの良い涼介は、きっと『走ってはいけない』ことを分かっている
だからきっと走ったのは今この一瞬だけ
すぐ目の前の病室へ向かう角を曲がれば走るのをやめるだろう
俺たちが走って追いかけたら、それこそさらに逃げて発作を起こす
だから今度は俺が、追いかけようとする薮の白衣を掴んで止める
薮「涼介っ！！……伊野尾、なんでそんなあっさり…」
伊「いずれ知ることなんだから、遅かれ早かれ変わらないだろ。」
薮「…おい」
伊「…早く知っといた方が涼介のためだろ。
…あとから辛い思いするくらいなら…」
薮「え？今最後なんて言った？」
伊「……」
薮を置いてスタスタとその場を後にして医局に戻る
…あっさり？
じゃあいつまでも内緒にしとくのか？
「明日はお母さんがくる」っていつまでも期待させとくのか？
それじゃあ…
そんな嘘つく位なら始めから知っていた方が良い
…俺みたいに、ならない方がいい
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めおん♪(プロフ) - koukiさん» 教えていただきありがとうございます！ですが、どうしたらいいのかわからないので、そのままで大丈夫です！もし真似されていたとしたら、このお話を読んでいいなと思ってくれたからという気持ちでいます！( ；ᵕ； ) (2022年8月28日 21時) (
レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
kouki - コメント失礼します。この小説、とても面白くて読んでいたのですがプリ小説というサイトですごくそっくりなお話を見つけました。一応お知らせさせて頂きます。 (2022年7月25日 22時) (レス) @page34 id: 467e49a5da (このIDを非表示/違反報告)
ばどらぶ(プロフ) - 36ページですが、3人で12個のケーキを分けると、1人4個ではないでしょうか？ (2021年8月23日 21時) (レス) id: cc32400ee4 (このIDを非表示/違反報告)
Koupen(プロフ) - 9月ごろ戻れるとか言ったのに遅くなりました...!!!!!もうすごくお話進んでてびっくりです笑 これからも読んでいきます！！(謎の報告 (2020年10月8日 21時) (レス) id: f79358959f (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - ももさん» とっても嬉しいコメントありがとうございます！！そう言っていただけるとほんとに幸せです！これからも頑張ります！ (2020年8月25日 10時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めおん♪
| 作成日時：2020年7月25日 10時
