伊野尾side ページ14
待合室にはソワソワした2人が居て、
当事者じゃないのになんでお前らがソワソワしてんだよ、と笑いそうになった
有「あ、ちゃん！おかえり」
薮「おかえりどうだった？」
伊「結果待ち。待たせてごめん」
結果出るのにまだ時間かかるから、先に帰ってていいよ
と言ったのに、2人は何も言わずただ俺の傍に居てくれた
.
.
有「でねひかが…」
「伊野尾さん、お待たせしました」
大ちゃんのヒルナンデス話を聞いてたら、さっきの看護師が呼びに来た
結果を聞くのが怖い、嫌だな…
そんな思いが表情に出てしまったのか、薮が頭をポンと撫でてくれた
薮「大丈夫。行ってこい」
伊「ん」
不安だった気持ちが少しだけ和らいだ
…でもそれもつかの間だった
再び診察室へと入り、指定された椅子へ座る
白衣をきた中年のおじさん先生が難しい顔で、俺の目の前に座った
「率直に言います。伊野尾さん、貴方は……
…若年発症型両側生感音難聴です」
…なに、それ
知らないはずの言葉なのに酷く不安に駆られる
「…説明しますと、難病に指定されている病気で、進行度は個人差がありますが、耳鳴りや目眩を伴う難聴が主な病気です…」
続けて話す医者に、どんどん俺の未来は壊されていくような感じがしてくる
…難聴……聞こえなくなる…？
「申し訳ないのですが、現在の医療では根本的に治す治療法はありません…
…今後は日常生活に補聴器を用いたりという方法もあるのですが、伊野尾さんの職業柄、難しいのは承知です。…効果は明確ではありませんが耳鳴りや目眩を抑えるお薬をお出しします……あとは…」
…息が詰まりそうになる
途中から医者の話は入ってこなかった
耳鳴りや目眩なら耐えられる
でも、これからどんどん聞こえなくなる…？
仕事は？生活は？
どうしたらいい…
未来が見えないことが怖い
どうしたらいいの、分からない…
…助けてよ、やまだっ
伊「…ありがとう、ございました」
そこからどうやって診察室を出たのかは覚えていない
薮「…どうだった」
待合室に戻って、まだ待ってる大ちゃんと薮を見て、
俺はまた無理やり笑顔を貼り付けた
伊「…なんでもないって！…疲れが溜まってるんじゃないかってさ」
飛びついて喜んでくれる大ちゃんには申し合わけないけど、
有「よかったー！」
薮「もう少し休まねーとな」
俺は2人に嘘を付いた
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めおん♪(プロフ) - わらびもちさん» ありがとうございます〜！！昔のアカウントから読んで頂けてるなんて嬉しすぎますっ！涙これからも頑張ります！！ (2020年7月8日 10時) (
レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち(プロフ) - 完結おめでとうございます！9color〜のお話からずっとよんでてどの作品もほんとに大好きです、、！何回もコメントしてるかもなんですけどほんとに伊野尾さんの病系が好きすぎてほんとにめおんさんの作品毎回楽しみすぎるんです、！また新作楽しみに待ってます、！ (2020年7月8日 0時) (レス) id: 271deec22e (このIDを非表示/違反報告)
Koupen(プロフ) - めおん♪さん» やったああああああああああああああ！！！！！！！！絶対絶対待ってます！ (2020年7月7日 16時) (レス) id: f79358959f (このIDを非表示/違反報告)
めおん♪(プロフ) - Koupenさん» めちゃめちゃ嬉しいですっ！！新作もう少々お待ちくださいね！ (2020年7月7日 15時) (レス) id: e177312160 (このIDを非表示/違反報告)
Koupen(プロフ) - めおん♪さん» いやいやほんとに人生の癒しですって！(笑)多分学校の後はこれのために走って帰ってきてるんじゃないかってくらい(笑)新作！！よっしゃああああ！！！！←喜び方 (2020年7月6日 22時) (レス) id: f79358959f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めおん♪
| 作成日時：2020年6月22日 9時
