アイノユウヒ2〜family Love〜

慧side ページ17

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慧「ふぁ〜！よく寝た！笑」


大「もう！寝すぎだよ！午後になっちゃったじゃん！笑」



今回は運動誘発の低血糖だったからね、回復は早くて入院もそんなに必要は要らなかった
大事をとって1日したけど。


本当は午前中に退院していて、お昼が始まる前には学校についている予定だった

けど、久々に光に起こされなかったため気づいたら11時を過ぎていて、病院に迎えに来てくれた大ちゃんに起こされた

しょうがないよね？裕翔先生は優しいから起こしてくれなかったんだもん



慧「四限なんだっけ？」

大「あ〜、確か数学？」



結局、俺と登校するタイミングを合わせてくれた大ちゃんと、家でお昼ご飯を食べてから学校へ向かう


本当は午後から登校なんてめんどくさくて、休んじゃおうかともおもったけど、
もう受験生だからね、少しでも勉強しないと、と思って早足で向かう



ｶﾞﾗﾗﾗ


大「おはよー！」

慧「おはよ」


いつも通り元気な大ちゃんと、普通に挨拶をして教室に入る俺



「…ねぇ、まじなの？姫の、アレ…」

「だって…出てきたじゃん…？」

「姫がそんなことするわけないじゃん…」



何故かザワザワする教室

遅れてきたのは家の用事って雄也に伝えてもらったはずなんだけど…

みんな何て聞いたんだろ、と思いながら席へつこうとすると



「おい！慧！お前クスリやってんだろ！？んな堂々と学校来んじゃねーよ！」




…え？

クスリ？何の話？




大「はぁ？何の話してんの？」



「大貴もやってんじゃねーの？見ろよ！コイツのカバンの中身！」

「これどう見たって注射器だろ？薬 物やってんの分かってんだよ！」



クラスの中でも特に悪目立ちする3人組の奴らが机の上に、昨日無くした俺のカバンを広げ中身をばら撒く


ばらまかれたその中からソイツらは俺のインスリン用注射器をとって見せつける




大「…っ！！それはっ！」


玉「だから違うって言ってんだろ！？やめろよ！」


「玉森まで味方すんの？警察に捕まりたいのか？」




注射器、見つかっちゃったのか…


危ないから振り回すなよ

第一カバン取ったのそっちじゃないの？勝手に見んじゃねーよ



なんて、言いたいことは沢山あった。

でも、病気のことを話したくない

けど、玉や大ちゃんを巻き込みたくない



ｶﾞﾗﾗﾗ


高「お前ら何やってんだ！？」


雄也が入ってきたと同時に俺は廊下に飛び出した

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