〜Blue〜やまいの短編集

. ページ35

山田side


朝、起きて隣を見ればもう伊野尾ちゃんの姿は無かった

そっか朝一で仕事だって言ってたっけ


俺は今日は午後からJUMP全員でのダンスレッスンのみ

少し遅めの朝ごはんを食べ、仕事に行く人たちを見送り、レッスンの準備をする


着替えでしょ、タオルにそれから飲み物


ガチャ


知「あ、涼介もいた」

山「いるけど。」


準備をしているとまだ残っていたらしい知念が顔を出した

きっとこれは一緒に乗せてくれということだろう

ダンスレッスンは基本各自で向かうからね



知「今ゆーてぃたちと話してたんだけどさ、ダンスレッスンの後みんな空いてるらしいから宅飲みしよ！ってなった！涼介ももちろん参加するよね？」


えぇ、今日こそは伊野尾ちゃんと過ごしたかったんだけど…



知「みんな参加するんだよ、いのちゃんも。参加するよね？」



その言い方は強制じゃないですか、知念さん

まあ、伊野尾ちゃんが参加するならするけどさ



山「はいはい、参加しますよ」

知「やった！じゃとりあえず、ゆーてぃとひかと大貴と下にいるから早くきてね！」



知念だけかと思ったら3人もいんのかよ…

もうなんでもいいや、と思いながら支度をして車を出す



光「さんきゅー山田！」

有「うわぁ！山田の運転ひさびさ！」

裕「おじゃましまーす！」



ひかと大ちゃんに関しては、2人の方が先輩だかんね！？

普通に乗ってくるけども！！



車の中では、夜の宅飲みが楽しみらしい会話で盛り上がってるけど俺は不服だよ…


どうやって抜けようかなぁ、なんて考えながら運転してればあっという間にスタジオにつく




伊「やまだ〜！」


スタジオに入れば一番乗りだったらしい伊野尾ちゃんが出迎えてくれた

うん、それだけで俺は今日のダンス頑張れそうだよ。





それから全員揃ってレッスンが始まる

今回は新しい曲の振り付けで、しかも結構激しめの振りだから、レッスンが終わる頃にはみんな汗ダラダラで何人かダウンしている

俺は大丈夫だけど、ダウンしてる中の1人にはもちろん伊野尾ちゃんがいる

最後の1本通しが終わったと同時に壁に寄りかかり呼吸を整えていた


汗拭かないと風邪ひいちゃうし、水分取らないと
と思いタオルと水を渡しに行く



山「はい、伊野尾ちゃん。お疲れ様」

伊「やまだぁ？んんぅ、ありがとぉ……」



相当疲れてるみたいで、水を飲んでも口を半開きにして脱力してる

.→←独り占め

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す