２０ヒソカの気持ち ページ21
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ボクが何に怒っているのか。それはボクにも分からなかった。
ボクの、ボクだけの所有物が奪われた、そんな感覚だった。
彼女が誰と話そうが、誰と関係を持とうがどうでもいい。どうでもいい。そうだろう？ボクには関係ないのだから。そう言い聞かせる。
でもボクが養ってあげてるんだから、君の主導権はボクにあるだろう？ボクが居なきゃキミは何も出来ない、そうだろう？
「大丈夫かい？♠」
『少し眠たい…』
変わった子だ。さっきまで服や、アクセサリーを楽しそうに見ていた彼女は疲れたみたいだ。
家に帰るまでフラフラになりながら歩く彼女を見ていつの間にかボクは微笑んでいた。
「家まで歩けそう？」
『うん！今日はヒソカのこと振り回しちゃったから、私が美味しいご飯作らなきゃだし！』
笑顔を向ける彼女に心臓が痛んだ。
なんだこれ、気持ちが悪い。
「楽しみにしてるよ♦」
『まあ能力使うけどね！』
無邪気に笑う彼女。
ダメだ。この人間と一緒に居ると、ボクがダメになる気がする。
殺したい。戦いたい。キミを殺したい。じゃなきゃボクは……
『……ヒソカ、くるっ、……しい…』
目の前で苦しそうにしている彼女が目に入る。首元を見ると白い腕が彼女の細い首を締めていた。
ボクの腕だ。
ハッとして首から手を離した。今日はハッとする事が多いみたいだ。
『はぁ、はぁ、はぁ、………ヒソカ、なにしてっ、の……』
地面に座り込んだ彼女はボクを上目遣いで見上げる。苦しそうな表情、汗ばんだ顔の色気が美しい。
いつの間にかボクは彼女の首を絞めていたようだ。
ボクじゃなくなるのが怖くてキミを消そうとしてしまう。ボクといると、キミだけが傷つく。
ボクはキミと一緒に居てはいけない。
「Aを見てると殺したくなる、キミはボクといて幸せなのかい？」
不思議だった。Aはボクといて何かメリットはあるのだろうか。
『今頃！？てか殺すな言ったし！あと怖くないから！私はヒソカが好きだって言ったでしょ！今日で何回目だよ馬鹿！』
いつもボクはキミの言葉を聞いて正気に戻る。キミの言葉はボクを止めるのには十分過ぎる。
良くも悪くも、ボクにはキミが必要みたいだよ。
もう少しボクと一緒にしてくれるかな。
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n/A(プロフ) - 夢小説のこの愛され具合が最高です🤦🏻♀️🤦🏻♀️🤦🏻♀️ (1月9日 1時) (
レス) @page43 id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
いや - 主人公……ちょっとサイテー過ぎじゃね…？ (2020年12月29日 6時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
あいなんご - 更新待ってます…（ ; ; ） (2020年10月9日 17時) (レス) id: 8435759ba2 (このIDを非表示/違反報告)
Udon - めっちゃ神小説！主人公とかヒソカとかイルミが超好きです！次の更新待ちきれません！いつも応援してます！！ (2020年6月8日 18時) (レス) id: 64030b123a (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - もう更新されませんか？たのしみにしてます！ (2020年5月31日 23時) (レス) id: c36a345511 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つららちゃん | 作成日時：2020年3月14日 22時
