終わりの合図 ＊ 3 ページ40
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｢メガネ？｣
｢あ、うん。
最近機械類を使い過ぎたからか、視力が落ちてきたみたいで。｣
｢ふぅん……｣
カチャ、と薄紫色のフレー厶がついた眼鏡をかける。
まだそこまで悪い訳でもないから、度は弱め。
｢ユズキさん、眼鏡かけてる！｣
｢可愛い！｣
｢そ、そうかな？
ありがとう｣
神童くんと霧野くんが口々に褒めてくれて、自然と口角が緩む。
私が2人に何かを教える度に嬉しそうな顔をするから、なんだかこっちも嬉しくなる……なんてね。
そんなことをしている内に、雷門の小僧丸サスケがゴール前にまで上がっていた。
｢ファイアトルネード！｣
小僧丸サスケは豪炎寺修也の技であるファイアトルネードを撃ったが、砂木沼治のワームホールに止められる。
……あのキーパー、なんか嬉しそうなんだけど……ボールを触れる時間が増えるのが嬉しいのかな？
｢もっとだ！好きなだけ撃ってこい！｣
｢あー！ファイアトルネード止められた！｣
｢ワームホールすげぇ！｣
｢技に憧れるお年頃なのかな……｣
私は、どちらかというと……ファイアトルネードを撃ってみたいなあ、なんて。
その後、雷門……明日人くんが先制点を決めた。
戦略勝ちって感じの得点。
必殺シュートじゃなかったからなのか、砂木沼治は余裕そうな表情を崩さなかった。
……あんなゴールキーパー、嫌だな……
せめてシュートを止められない悔しさとか感じて欲しい……。
ほら、西蔭くんも……
そう思って西蔭くんの方を振り返ったけど、西蔭くんは微動だにしていなかった。
あれかな……これくらいのシュートは止められる、って感じ……？
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