今日:6 hit、昨日:9 hit、合計:20,078 hit
小｜中｜大
笑わない華 ＊ 16 ページ18
｢前は……自己紹介、してなかったから。
姫宮ユズキ……冷淡な情報屋って呼ばれてるの。｣
｢違う……お前は……菫色のスマイルブレイカー……そうだろ！！｣
｢……！｣
灰崎くんはその異名を口にした。
初めから知っていたのか、後から調べたりしたのか……。
それから、自分がその事を知った経緯を話してくれた。
鬼道さんが、私の名前を教えたこと……その名前は、灰崎くんが元から知っていた名前だったこと……
私がサッカーをしていた時代にきっと灰崎くんは私を見かけていたのだろう。
すぐに菫色のスマイルブレイカーを思いだしたそう。
よりによってなんで灰崎くんが……野坂くんも知らない筈なのに。
別に……まだ覚えていてくれている人がいるっていうことは嬉しいし。
私がその事を認めると、灰崎くんはやっぱり、という顔をした。
｢そろそろいいかい？
まあ……今のままの君では、僕達に勝つことなど不可能だよ。｣
野坂くんは灰崎くんが次の言葉を口にする前に、そう言いながら私達に目で合図をした。
これ以上話すこともないし、野坂くんに付いて行こう。
｢おい、待てよお前ら……チッ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
