日常と非日常＊16 ページ49
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その後、お昼ご飯を食べることに……ならなかった。
お腹は空いてるけど……冬弥がいらないって言っちゃって。
そのまま1人で帰って行った。
ホームシック？
彰人｢じゃあ俺も用がねぇなら帰るぞ。｣
A｢……待って。
用、あるから。｣
冬弥を見送った場所から誰も動いてないから、玄関で立ち往生してる様なものだけど。
A｢私……｣
咲希｢お兄ちゃ〜ん！とーやくんが忘れ物……って、何か話してたっ！？
ごめんね〜っ！｣
司｢さ、咲希……少しな。
冬弥の忘れ物か……A、持っていってやってくれないか？｣
A｢まあ、家同じだしね。｣
突然やってきた咲希によって、堅かった空気が少し柔らかくなった気がした。
咲希から冬弥の忘れ物を受け取って、もう一度、今度は改めて3人の方を向く。
A｢……私……冬弥のことが恋愛的な意味で好きなの。｣
｢｢｢え！？/は！？｣｣｣
A｢ごめん、冗談。｣
確かに家族としては好きだけど、と付け足す。
私の冗談に驚きすぎたのか、3人は固まってしまった。
まあ……いいや、そろそろ引きずるのも限界だし、言おう。
A｢私……
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若年性アルツハイマー、なんだって。｣
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作者名：桃園天利 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1eec8acd853/
作成日時：2021年5月25日 23時
