当たり前*12 ページ14
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お昼休み。
今日はサナも居ないので、1人で中庭にでも行こうと思いやってきた。
そこには……
司「おぅ、A!
直接会うのは久しぶりだな!」
A「まあ、学年から違うしね……。
司、こんな所でご飯食べてるんだ。」
ご一緒しようかな、と思ってハンカチをひいて座る。
司はちょっとだけズレてくれた。
頭は悪いしカッコつけなくせにこういう所はジェントルマンな司。
司「今日はな、咲希の分も弁当を用意したからいつもより豪華なんだ!」
A「へぇ……
あ、ピーマン入ってない。」
司「うっ」
A「この歳になって好き嫌いしてるんだ〜
ふ〜ん、へ〜……」
司「くっ……だ、大体な!
魚全般を嫌っているお前に言われたくない!」
A「私はいいの。女子だから。」
司「そういう問題じゃないだろ!」
そんな言い合いをしながら相手のお弁当箱にお互いの嫌いなものを押し込み合う。
司、好き嫌いはしちゃダメって教わらなかった?
大切な大切な後輩の冬弥が幻滅するよ?
司「大体、魚の何処が嫌いなんだ!
美味しいでは無いか!」
A「味覚おかしいんじゃん?」
司「おかしいのはAの方だ!」
2人してギャーギャー騒いでいたからか、周りの人が引くような目で見ている。
……ごめんなさい。
そして再び司の方に向き直ると、そこに居たのは紫の髪の水色のメッシュが入った人。
誰やねんっていう率直な意見。
??「やぁ、司くん、Aくん。
ご一緒してもいいかな?」
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作者名:桃園天利 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1eec8acd853/
作成日時:2021年5月25日 23時