この顔本当にどうにかしたい【名探偵コナン】【降谷零】

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「眼福ぅ〜．．．！」

とても人様には見せられないような顔でチャラ店員を見ている姉。


貢がなければと思ったのだろう。全力でメニューを見て選ぶ



そして、


「すみません！注文いいですか？？」


通常よりワントーン高い声で狙いにいった。




「はーい！」


来たのは、あの女性店員。一瞬残念そうな顔を見せるが、すぐに持ち直す。


「ハムサンドとコーヒー、それからおすすめの料理全部ください。」



真顔で言ったよこの人。



「ぜ、全部ですか??うーん、選べないですね..あ、イカスミパスタなんかどうですか？！すっごく美味しいですよ！」





「じゃあそれを！」


「かしこまりました！」



ルンルンと戻って行った女性店員さん。



「姉さん」

「なんだい？妹よ。」


「自意識過剰じゃないけど、あのチャラ店員さん、さっきからこっち見てる気がする。」


え〜!と舞い上がる姉。
すぐにカバンから鏡を取り出して変なところがないかチェックする。



いや、ごめん、多分向けられてるのは私なんだよな．．．





主に殺気を。何故に....





「お待たせしました!ハムサンドとブレンドコーヒー、イカスミパスタです！」


「...わぁ〜!美味しそう！」


なんと、持ってきたのはあのチャラ店員さん。こちらをチラチラ見ながら品を並べていく




「あの..失礼ですが?お名前を伺っても？あ、僕の名前は安室透です。探偵をやっていまして、もしご依頼があれば、」



こちらへ、と渡された名刺にはシンプルに安室透と書かれていた。

あと。裏には電話番号が...明らかに固定電話じゃない。




チャラい人だった。間違いなかった。



「A伊織です!こっちは妹のAです！」


「よろしくお願いします..」



「あ、ご姉妹だったんですね!お二人共お綺麗です！」



おっと〜??客を口説いてるぞこの店員。いいのか．．．？？




「あの、Aさん..女優のクリス・ヴィンヤードに似てるなんて言われたことありませんか？？気に触ったらすみません」


「いえ、言われ慣れてるんで...よく言われます笑」





でたー。この質問。人生で何回言われてきたことでしょう。顔がしっかりし始めた中学くらいから毎年、毎回なにか人と会う場面で毎回言われる言葉,





「「「「女優のクリス・ヴィンヤードに似てるね!!てかまじそっくり！！」」」





耳にタコができちゃうよ〜？？



「でも、全くの無関係で他人の空似なんです」




笑って返すのが得意になってきたな..
前なんて名前出されるだけで嫌だったのに....

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