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暑い時間帯も乗り越え、私と花音は夕飯を作っていた。
合宿一発目の夕飯は無難にカレーだ。どうやら先生達が栄養バランスも考えて献立を組んでいるらしい。本当ご苦労さまです。
カレーのいい匂いが鼻を掠める。うん、上出来。
『そろそろみんな来る頃かな』
そう呟いたと同時に、食堂の扉が勢いよく開いた。
「この匂い、間違いない！カレーや!!!」
「治、興奮しすぎて犬みたいになってるww」
今にもよだれを垂らしそうな勢いでカレーを見る治くん。そんなにお腹空いてるのか……。
他のみんなもぞろぞろと入ってきた。私と花音は分担して、花音はカレーを盛り付ける係、私は箸やサラダなどを用意する係となった。
「手伝うで」
「あ、侑くん！ありがとう！」
嗚呼、今日もあのカップルは尊い……。もう夫婦じゃん。一緒にカレー盛り付けてる所は夫婦にしか見えなかった。
結婚式は呼んでくれ、治くんと二人で恋ダンス踊ったるからな(？)
「このカレー、Aが作ったん？」
『ん？そうやで。花音と二人で作った』
「この野菜の大きさ、煮込み具合、そして何より、ご飯とカレーのバランスが黄金比！天才や!!!」
『角名くん、治くんどうしたの……暑さでやられた？』
「いつものことじゃん？ほっときなよ」
カレーについて語り始めた彼はさながら評論家だ。勉学の方も語れるくらい極めてくれれば楽なのになぁ。
治くんは私の手をばっと握ると、固く握手をした。
「俺、Aはお嫁に貰うつもりはないけど、メイドだったら貰ってやってもええで」
『なんで上から目線???ていうかメイドって治くんお金持ちやなぁ』
「毎日『おかえりなさいませご主人様♡』って言ってもらうんや……」
『きしょ。ちょっと、本当に大丈夫？』
昼間の暑さのせいか、カレーの興奮のせいか、若干壊れ気味の治くんはカレーをたんまり平らげた。
治くん、今日は早めに寝かしつけようと心に決めたのだった。
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あまのじゃく(プロフ) - ういさん» やっぱちょっと訛ってましたよね！？萌えですね！ (2020年8月17日 6時) (
レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
あまのじゃく(プロフ) - ことりさん» ぎゅんぎゅんw心臓大丈夫ですかw読んでいただきありがとうございます！ (2020年8月17日 6時) (レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - 角名君標準語だけどイントネーションが関西ですよね！萌えました！ (2020年8月17日 1時) (レス) id: a04005cb99 (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - 北さんんんんんん(悶) 頭撫でてはずるい…ぎゅんぎゅんしました…笑 (2020年8月15日 0時) (レス) id: 19c0d362e8 (このIDを非表示/違反報告)
あまのじゃく(プロフ) - 麗さん» ぎゃー！！ありがとうございます！！ (2020年8月14日 23時) (レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱里 | 作成日時：2020年7月11日 8時
