26 新章 ページ27
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７月上旬。あの宮侑に彼女が出来たと学校中に激震が奔ってから２週間が経とうとしていた。
花音に対して嫌がらせやら起こるかと思っていたが、ちゃんと侑くんがカバーしているようで、彼の愛の深さが身にしみて分かった。
『はぁ……今日も幸せや……』
「相変わらずで俺も安心や」
教室の外からまた侑くんと花音を見ていたら、銀島に声をかけられた。
「侑に成宮さんとられて、あんなに落ち込んどったのに」
『ふふっ、ネガティブな私はもういないのですよ』
私の通学カバンには、花音から貰ったうさぎのキーホルダーが揺れている。
これがあれば、私はもう大丈夫だ。
まだ梅雨が明けなくて、雨が少々多いこの季節。またもや私たちに一大イベントが迫っていた。
その話を聞いたのは、お昼休み。いつものメンバーでお昼ごはんを食べていた時。
「なぁA、夏休み一週目ヒマ？」
『おーん。夏期講習８月入ってからやから、ヒマやで』
自分の予定を思い出しながらそう答えると、治くんにばっと両手を包まれるように握られた。
「折り入って頼みがあるんや！」
『な、何でしょうか……』
「バレー部の合宿、マネージャーやってくれへんか！」
「この通りや！」と頭を下げる治くん。助けを求めるように角名くんと銀島を見るが、二人も懇願するような瞳で見てきた。
「インハイ前の最後の調節の合宿なんだよね。いつもは選手がマネージャーの仕事やってるんだけど、流石にバレーに集中したいからさ」
「侑が成宮さんも誘っとるから、もし良かったらやってくれや！」
補足説明どうも……。
インハイか、懐かしい響き。私もバスケ部だった時頑張ってたなぁ。
みんなバレーに関しては一生懸命だし、熱意も感じる。やるからには全力でやらねば。
『うん、ええよ』
「ほんま!?よっしゃあ！」
『そのかわり……。サボってたりしたら、ケツにタイキックやからな？』
嫌味を含め、にっこにこの笑顔で言うと、若干１名チベスナの肩が揺れたが、気にしないでおこう。
「じゃあ早速なんやけど、放課後部員のやつらに紹介したいから、一緒に部活行きたいんやけど。予定あるか？」
『無い。放課後な、分かったわ』
拝啓、お母さん様
青春の夏が始まりそうな予感です。
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あまのじゃく(プロフ) - ういさん» やっぱちょっと訛ってましたよね！？萌えですね！ (2020年8月17日 6時) (
レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
あまのじゃく(プロフ) - ことりさん» ぎゅんぎゅんw心臓大丈夫ですかw読んでいただきありがとうございます！ (2020年8月17日 6時) (レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - 角名君標準語だけどイントネーションが関西ですよね！萌えました！ (2020年8月17日 1時) (レス) id: a04005cb99 (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - 北さんんんんんん(悶) 頭撫でてはずるい…ぎゅんぎゅんしました…笑 (2020年8月15日 0時) (レス) id: 19c0d362e8 (このIDを非表示/違反報告)
あまのじゃく(プロフ) - 麗さん» ぎゃー！！ありがとうございます！！ (2020年8月14日 23時) (レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱里 | 作成日時：2020年7月11日 8時
