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「別に、普通じゃない?」

『え?』




予想外の返答に、マヌケな声が出る。角名くんの方を向くと、ちょうどチュロスを食べ終わった所で、口がリスのように膨らんでいた。





『す、角名くんは、侑くんが花音とずっと一緒で寂しい?』

「喧しいのがいなくて静かでいいけど…………まぁ、いつメンが一人いないのは物足りないかな」




「だから……」と付け足す角名くんは、ゆっくりとこちらを向いた。





「友達と話せなくて寂しいのは、普通だよ。大丈夫」





にこりと優しく笑う彼を見てると、また涙が出そうになる。

このモヤモヤは普通の事だったのか。

ふいっと涙目を見られたくなくて、角名くんから顔をそらす。




「最近元気が無かったのはそのせい?」

『え!?そ、そんなに元気無かったかな……』

「銀も心配してたよ」

『えぇ!!?マジか……』




あの鈍そうな(失礼)銀にもバレていたなんて、相当わかりやすかったのだろう。




「今日は元気出た?」




ここ最近の角名くんの行動を思い出す。




あまり話したことのない私を遊園地に誘ったり、

絶対着けないようなケモ耳カチューシャを着けたり、

デートごっことか言って冗談を言い合ったり、

ご褒美と言ってチュロスをくれたり。





(もしかして、心配してくれてた……?)





今日のお出かけは、彼なりの敬意だったのかもしれない。そう思うと、嬉しくて頬が緩む。





『うん!ありがとう、角名くん!』

「そ、良かった。……あ、それ食べないならちょうだい」





そう言って私が持っていたチュロスにかぶりつく角名くん。





『なっ!!?』

「チュロスうまいわー。チューペットに匹敵するうまさ」

『た、食べかけなんやけど!』

「えー、"彼氏"なんだし、イイでしょ?」

『まだ続いてたんかそれ!!』





このあと帰るまでめちゃくちゃからかわれた。

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あまのじゃく(プロフ) - ういさん» やっぱちょっと訛ってましたよね!?萌えですね! (2020年8月17日 6時) (レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
あまのじゃく(プロフ) - ことりさん» ぎゅんぎゅんw心臓大丈夫ですかw読んでいただきありがとうございます! (2020年8月17日 6時) (レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - 角名君標準語だけどイントネーションが関西ですよね!萌えました! (2020年8月17日 1時) (レス) id: a04005cb99 (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - 北さんんんんんん(悶) 頭撫でてはずるい…ぎゅんぎゅんしました…笑 (2020年8月15日 0時) (レス) id: 19c0d362e8 (このIDを非表示/違反報告)
あまのじゃく(プロフ) - 麗さん» ぎゃー!!ありがとうございます!! (2020年8月14日 23時) (レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2020年7月11日 8時

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