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放課後、帰宅部の私は家に帰るために教室から出て廊下を歩く。
少し花音から恋愛相談を受けていたので、帰る時間は若干いつもより遅めだ。
案の定花音は、侑くんから遊園地に行こうと誘われたらしく、今からとても楽しみにしているようだ。我が友達ながら超かわいい。
一緒に帰ろうと思ったのだが、花音は美術部の方に少し顔を出すそうで、私一人で帰路に着いた。
『うーん、どうしよう……』
私の手には、銀島から貰った遊園地のチケット。その使用期限を見て、ため息を一つ溢す。
昇降口で靴に履き替える。
校庭からは運動部のかけ声が聞こえるが、今の私はこのチケットをどうするか考えていたので耳に入ってこなかった。
お母さんかお父さん……?いや、二人共忙しいかな。友達という友達は、花音しかいないし。
『はぁ〜……ぶっ』
「あ、すみません。ってAか」
『角名くん!』
チケットばかり見ていたら、角名くんにぶつかってしまった。
ジンジンする鼻を押さえながら、角名くんを見上げると、ちょうどロードワーク後だったのか汗を流しながら気怠そうに私を見た。
周りには水分補給をしているバレー部の人達がちらほらいる。
「危ないから前は見てなよ」
『ごめんな、角名くん。怪我ない?』
「俺は鍛えてるんで」
ぐっと親指を立てる角名くん。そういえば、制服じゃない角名くんは初めて見たかも、なんだか新鮮だ。
「俺にぶつかるほど熱心に何見てたの」
角名くんは私の手に握られているチケットを覗き込んだ。
「遊園地のチケットじゃん。行くの?」
『それが、行く相手がいなくて困ってるんや』
「ふーん、じゃあ俺と行く?」
『え?』
角名くんを見上げると、からかっていない真剣な表情で私を見ていた。
「角名ー、休憩終わりやでー」
「今行きます!じゃ、夜連絡するから」
『え、ちょっと!』
先輩に呼ばれてそそくさと去っていってしまった角名くんに手を伸ばすが、私の静止の声も虚しく届かなかった。
す、角名くんと遊園地に行く事になりました……。
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あまのじゃく(プロフ) - ういさん» やっぱちょっと訛ってましたよね!?萌えですね! (2020年8月17日 6時) (レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
あまのじゃく(プロフ) - ことりさん» ぎゅんぎゅんw心臓大丈夫ですかw読んでいただきありがとうございます! (2020年8月17日 6時) (レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - 角名君標準語だけどイントネーションが関西ですよね!萌えました! (2020年8月17日 1時) (レス) id: a04005cb99 (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - 北さんんんんんん(悶) 頭撫でてはずるい…ぎゅんぎゅんしました…笑 (2020年8月15日 0時) (レス) id: 19c0d362e8 (このIDを非表示/違反報告)
あまのじゃく(プロフ) - 麗さん» ぎゃー!!ありがとうございます!! (2020年8月14日 23時) (レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱里 | 作成日時:2020年7月11日 8時