心 Distance 3 -ｺﾚｶﾞ愛 ﾆﾅｯﾀﾗ-

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＿＿＿＿低迷期



その言葉が今の自分に、しっくりくる




チームメイトと息が合わない訳でも無いのに
二塁送球が思うように決まらない



打率も.168と思うようにバットが振れず
昨年までの.354くらいをキープしていただけあって
ムシャクシャする



だから、
みんなが帰ったあとも自主練するようになった



これがオーバーワークだという自覚はある



でも、なにかをしてないと
この苛立ちを人に向けてしまうんじゃないかと
……それが怖くて仕方がなかった



















J『A、帰るよ』



『あと少し』












オ『頑固者。
ジョンは早く帰って体休めてください。
Aは、俺が送りますから』


J『……ごめんね、よろしく頼むよ』



















オ『A』







オ『A………』






オ「越智A!!!!」









やっとこちらを振り向いた彼女の顔は
怒りと焦りが混ざった様だった





オ「オーバーワーク。
それじゃ怪我するぞ。
選手が自己管理出来なくてどうする」




「………出来てるよ」





オ「んじゃ、今のこれはなんだ？
こんなに居残りしてるのに打てやしない。
守備もボロが出る。
オーバーワークが原因だろうが」


「っ、うるさい！！」


静かな球場にAの声が響く



オリバーの言ってることは分かるよ

分かるけど、どうしていいか分からないんだよ




「オリバーになにが分かるって言うの！？
試合に出てるわけじゃないのに！！」





オ「なっ!?おまっ『Stop…』、、マイク、」



オリバーの肩をトントンと叩くマイク









マイク帰ってなかったんだ。












マ『Aー！空を見てごらん！』





…………空？





そう言われたAは空を見上げる



特に星が見える訳でも無く、頭に？が浮かぶ




『マイク、空に何にもないけど』



マ『何も無いさ(笑)』


は？と思った瞬間には私は宙に浮いていて
マイクに抱えられていた


『下ろしてっ！』


マ『No笑
ところで、Aは何を悩んでるんだい？
捕手としての仕事はちゃんとしてるだろ』


『……それだけじゃん…』


マ『Aは1人で野球をやってるのかい？
君以外に8人の仲間がいるんだ、野球は助け合いだよ。
でも、チームのために頑張ってくれているのは
すごく嬉しい。だから、もっと俺らを頼ってくれよ？』

わしゃっと頭を乱暴に撫でられる


『………打率を上げたい…です…』


マ『⸜(*' '* )⸝✨OK！色々試してみよう！』

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