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卒業式の朝
ここで制服を着て写真撮るのも最後かぁ
そしてよみがえる三年前の記憶
そう母たちの連射である
また始まったよ
「遅れるかな?」
「今回は大丈夫でしょ(笑)
ならないようにいつもより早く撮ってるわけだし」
「私、自分ので翔平と写真撮りたいな〜。
やっとスマホデビューしたから
待ち受けにしたい!!」
アメリカに行くからと
ガラケーからスマホへ変えた
「えぇー僕も撮りたいな!
学校じゃ無理だろうし」
そう、今日の卒業式にはカメラが入るらしく
2人で行動するのは不味いかなって話になった
だから、今から一緒に向かうことも出来ない
有名人って大変なんだね
「親達ほっといて撮っちゃおうよ!」
ギュッと肩を抱き寄せる翔平
「はいチーズ!」
パシャパシャパシャ(連写)
「何枚撮るのwww」
「いっぱいだよ!!
可愛いA撮っておかないと!!」
「んじゃ私もかっこいい翔平撮らないと!」
「え、いいよ別に〜」
「変顔でもいいよ?(笑)」
「んじゃ、変顔にする〜(。⊙ω⊙。)」
「wwww」
いつもと変わらない感じがうちらみたいで
やっぱり翔平といると楽しい
「……卒業式終わったら第二ボタン欲しいな〜」
「僕の?」
「うん。お守りにする」
「そっか〜、んじゃ他の子に
取られないようにしないとな〜」
頭の後ろで手を組み、ニヤケながら私を見下ろす
「翔平モテるから」
「そうなんだよねぇ、僕モテるからっ(笑)」
ムゥ( ˘•ω•˘ )
なんかムカつく!!
ガンッと横腹殴っておいた
「冗談だしっ!!」
「(●`^´●)プンプン」
「ふふっ、可愛い」(両頬プニプニ)
そうこうしてると時間は過ぎていくもので
お互い「後でね!」と別れ、家を出た
式後は、玄関前で送り出すみたいなやつ
カメラで撮られてたけど、何回も求められてて
翔平恥ずかしそうにしてて爆笑した
この時私は油断していた
記者たちが声をかけてきて
まさかの私にまでカメラが回ってきた
「あの私を撮るよりあちらを撮った方が……💦」
そう言っても記者たちは、私に言い寄ってきて
質問攻めしてくる
これを対応してた翔平ってすごいね……
「えっと、あのッ「Aちゃん集合だって」ぁ、」
翔平に肩をポンポンされ
「部で集合なのですみません!」
と、私を連れていった
「ありがと〜💦てか、ちゃん呼び久しぶりじゃん」
「一応カメラの前だったから!
これはセーフっしょ?(笑)」
さすがすぎる……
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