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数ミリの距離で見つめ合うこと10秒
ばっと立ち上がる翔平は
急いで入口に向かった
私はというと
しばらく放心状態で起き上がれなかった
「私……翔平と何しようとした……?……ぇ……キス……」
ぼふんっ
と効果音が聞こえるほど
真っ赤になってるのが分かる
両手で顔を隠し悶絶していると
手を掴まれた
「……っ!?」
「姉ちゃん達がお風呂行こうって来たんだけど………
無理そうなら後で行く?」
「い、ぃゃ、行けるよ!」
「………そんな顔真っ赤なのに?」
意地悪そうに覗き込んでくる翔平
「髪下ろしてタオルで隠していけばバレないもん…
宿内薄暗いし……てか翔平はなんでそんな平気なのよ…」
驚いた翔平は私を抱き寄せた
翔平から聞こえる私と同じくらい速い心音
「平気な訳ねーじゃん…あんな可愛いAみたら
俺だってドキドキぐらいするわ……!」
私は恥ずかしさに耐えられなくなって
翔平を押してしまった
「…わた、ワタし…風呂行っテくる!!!」
タオルを持ち、廊下で待つ姉のところに向かった
うわーん声裏返っちゃったよ〜( ;꒳; )
「…………邪魔しちゃった?(´・∀・`)ニヤ」
「してない!!!!!グッドタイミングだよ!!!!!」
「それにしちゃ、浴衣乱れてますけど〜?
翔平くんも焦った様子だったし…チラッ」
姉には全部お見通しなのかもしれない……怖。
一方、残された翔平は…。
「ダメだ、めっちゃ可愛い……シヌ………」
なんだあの色気…普通にやばいって
さっき邪魔入んなかったら
そのまましてたかもしれない
旅行前に絶対手を出さないって決めたのに
Aを見ると
どうしても気持ちが揺らいでしまう
好き、、、だからなんだろうな
てか、ジョンさんも悪いんだよ
思い出作っていいよなんて言うから
てか、こっそりアレを俺のポッケに
忍ばせたのなんなの?器用すぎない?
………使い方知らねーよ……
…(¯﹣¯ )あぁ……ごめん、訂正。知らなくはないけどさ
つか、持ってきてしまった俺も悪い
万が一なんて、さっきのAの反応見たら
あるに決まってんじゃん
目を閉じた時点で良いよって言われてるようなもんだし
あれ待ってこれ…………
…………俺、耐えれる自信ないかも…………
2人の心境
((とりあえず今夜はすぐに寝よう))
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