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「アメリカ…?」
困惑する翔平
そりゃそうだよね、
一度も言ったことないもん
『翔平』
「………?」
『俺はAを選手として育てたいんだ』
「だから、アメリカに連れていくってことですか?」
なんか、翔平怒ってる?
どうしてジョンを睨んでるの?
翔平は、反対なの?
私とまたあの舞台に立ちたくないの……?
『君は反対なのかい?』
翔平は首を横に振った
「なんで反対なんですか?
Aの決めたことに言うことは無いです。
また一緒に出来るのなら、喜んで送り出しますよ。
A、アメリカ行きは自分の意思なんだよね?」
「うん。やっぱり私は野球をやりたい。
もちろん、トレーナーの勉強も続けるつもり。
捕手として、トレーナーとしてどっちでも翔平を支えたい。
また、あの場所に行きたい………」
Aの本心を聞いた翔平は
大きなため息をして、私の目を見た
「まったく、Aは不器用過ぎにも程があるよね?
嘘つくの下手くそ。気持ち隠すのも下手くそ。
僕はずっと気づいてたよ、本当は野球やりたいって。
自分から野球離れたくせにさ、それなら隠し通してよ。
僕、言ったことあるよね?
Aを使えないなんて思ったこと1度もないって。
僕を信じてって。最強のバッテリーなんだからって。
自分にどんだけの才能あるか分かってないんでしょ?
だから、ジョンさんだって育てたいって思ってくれた。
Aは、野球から離れることなんて出来ないんだよ。
今度こそ……僕のこと信じてくれるよね?
………僕は、Aと野球やりたい………」
3年分、溜まったものが今ここで爆発した翔平
翔平にここまで言われたのは初めてで正直驚いている
てか、下手くそ言い過ぎ……
『A、ここまで言われちゃ本気出さないとね?』
「……うん。私、やるよ。絶対選手になってみせるから」
「すぐなってよね、じゃないと僕の妻役解雇しちゃうから」
「うわ、意地悪っ!」
『ねぇねぇ、2人とも。俺とルールを決めよう。
お互い誰と交際しようが
20歳になるまで禁止だ。パパラッチ禁止!』
「わかった!」
「え!?」
「なに?」
「僕以外とはダメだよ!?」
「そんなの分かってるよ!?」
「あぁ〜またお預けか〜」
「へ、変態翔平!スケべ!!」
「え?付き合う事がだけど?"ナニ"と間違ったの?ニヤニヤ」
「っ///ムカつく……!!」
「真っ赤、可愛い〜」
『え!?2人ともいつの間に!?』
「「あ………」」
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