心 Distance -ｺﾚｶﾞ恋ﾄｷﾂﾞｸﾏﾃﾞ- (ページ26)

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高校生活の楽しみの一つ

修学旅行！！！

翔平と一緒の沖縄にしたからすごく楽しみ
(本当は外国に行く予定だった)

それに班も一緒
(半強制的だったけど笑)

初日の今日はホテルのプライベートビーチで
シュノーケリング体験

楽しいと思うでしょ？
海が嫌いな私からしたら地獄でしかないのです！！！！

「おっちって、プールもダメだったよな？
なんか理由あんの？」

「あぁ、それはね〜僕からは言えないかな〜。
先行ってていいよ。僕たちゆっくり行くから」

そう班の子達に言って
座り込むAの元へ向かった

「翔平、私行かない………」

小さい頃、翔平と私の家族で海に遊び行った時
波にさらわれて、そこから水が怖くなっちゃったんです

「強制はしないけど、きっと海の中綺麗だよ？
波も穏やかだし、僕がそばにいるから、ね？
だからとりあえず波打ち際に立ってみよ？」

重い足取り……半分引きずられて海の近くまで行った

「ゆっくりでいいよ。
ライフジャケットも着てるし溺れないから」

「う、うん……」

1歩、また1歩と海に足をつける

胸ぐらいまで浸かったとき
足が届かなくなってパニクってしまった

「いやっ溺れるっ…!!」

「暴れるなって大丈夫だから！」

「ｺﾜｲｯﾔﾀﾞｯ!!!」

バシャンバシャンと止まる気配のないA

そんな彼女を抱き寄せた翔平は

「俺を信じて……大丈夫、今度は何があっても必ず守るから」

と、耳元で優しく呟いた

「ほら、ゆっくり目ぇ開けてみ？」

信じて目を開けると、
青い海と青い空がとても素敵で思わず

「………綺麗……」

と声を漏らした

翔平の支えもあって安定して浮いている

怖くない………かも

「僕たち遅れてるけど、ゆっくり行こう」

「でも先生たちになんか言われちゃうんじゃない…？」

「さすがにそこまで言わないでしょ。
田中に上手く伝えといてって頼んだから大丈夫！
それにAが泳げないの先生知ってるからw」

た、確かにプールの授業は必ずビート板使ってるけどさ…！

「まずは顔をつけてみよう。
………そそ、いい感じ！
んじゃそのまま泳いでみようか？
大丈夫、僕が連れていくからAは浮いてて〜」

さすが翔平。
水泳やってただけあって誘導の仕方が上手

海の中は透き通っていて、たくさんの魚たちが泳いでいる

{凄い!魚沢山いる!}

「え？なんて？w」

「ﾌﾟﾊｯ聞こえてるでしょ！？」