19← ページ19
『A〜、いいかい?』
「OKOK!come on!」
どんなボールが来るのだろうと
ワクワクしたのも一瞬だった
ペタリと尻もちを着いて、
何が起きたのか理解するのに時間がかかった
ほら言わんこっちゃない。と一平さんが駆け寄ってきた
「A、大丈夫?」
『ハハッ〜(・∀・)ニヤニヤ』
一平さんが選手のこと怒ってる
「……………すごい…ボールの勢いに負けたのは初めてです。
これがメジャー………ワクワクしてる場合じゃない………」
興奮がおさまらない。
こんなの久しぶりだ、、
ごめん、翔平
上には上がいる
私たちの野球はまだまだみたいだよ
こりゃ〜………燃えちゃうな
『A、おかわりいる?』
『よろしくお願いします!』
Aのことを気に入った選手は
その日の試合のブルペンをAに任せることにした
「大出世だなぁ、うちの娘(笑)」
「越智さん笑い事じゃないですよ!
どうするんですか!?
メディアめちゃくちゃ注目しちゃってるじゃないですか」
「いいんじゃない?
遅かれ早かれこの業界に来るんだ。
今のうちに名前を売ってもバチは当たらないさ」
「ですが………」
「久しぶりなんだよ、娘のあの楽しそうな姿を見るの。
野球から選手として離れてどこか浮かない顔をしていた。
本人は翔平くんに悟られないようしてるみたいだけど
気づかれてるだろうねぇ」
「翔平くんとは?AちゃんのBoyfriendですか?」
「さぁそこは……どうなんだろうね(笑)
翔平くんはね、Aとバッテリーを組んでいた投手さ。
打者としても魅力があって両方で活躍出来る。
将来、日の丸を背負ってマウンドに立つ男だと
僕は思ってるよ」
「……越智さんがそれほど言うんだから
ものすごい子なんでしょうね」
娘にも聞いてみな。と言われた一平は
その日の夜、Aに声をかけた
「今日はお疲れ様」
「一平さん!貴重な経験をさせて頂いて
本当にありがとうございます!
ちょっと手痛いけど、あはは!
…あぁー!!早く日本に帰って色々教えたい。
こっちは凄いんだって!興奮が止まらないよって!」
「それって………翔平くん?」
「あれ?なんで翔平のこと知ってるんですか?」
「越智さんに聞いたんだ。
……Aちゃんから見て翔平くんってどんな子?」
そんなん決まってる
「野球するために生まれてきた男です。
それに必ず登ってきますよ、野球界の頂点に。
翔平は世界一の野球バカですから」
557人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ