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どうしよう、笑えるところのはずなのに
笑えない
これはかなりの重症である
翔平は普通に笑っていた
それがしばらくして
翔平の方から声が聞こえなくなったと思って見てみると
テーブルに伏せていた
顔の様子が見えないから
起きてるのか寝ているのか分からない
寝てるんだったら、そっとしておこうと黙っていたら
「…………A、ごめん………」
そう、翔平に告げられた
「謝らないって言ったのは君なんですけど…」
「もう無理この空気耐えらんない……自業自得だけど…」
この凹みようは相当きてるみたい
「翔平」
呼ばれた彼はチラッとこちらを見て
また顔を伏せてしまった
「私は怒ってるわけじゃないんだよ?
驚いたの、分かる?」
無反応
ちょっと、私のフォロー時間返せ??
さすがの私もキレマスガ?
私は立ち上がり、翔平の隣に座った
ガッと左肩を掴み、こちらを向かせた
そして、風呂場の翔平と同じことをした
「チュッ」
「なっ!?」
逃げようとするから、馬乗りしてやったし、手も掴んでる
これだったら女の私でも勝てる………はず………!
「……チュッ………チュッ……チュッ……」
「ッン…」(ピクンッ
耳の下らへんにしたら肩が反応した
____勝った。
私と同じ反応した、これでやり返せた。
そうか〜翔平は耳が弱かったのね
だから、今まで攻撃させて貰えなかったんだ
満足した私は上体を起こすとモゾっと違和感があった
「………?」
なにか、当たってる……固い………………もの???
片手で顔を覆う翔平、耳まで真っ赤だ
「翔平、、、これって、、なに?」
クソデカため息をもらす翔平
「…………男って意識してとは言ったけどさ………
こういう形で意識して欲しくなかったんだけど……」
「意識の前になんなのか分からなくて……」
「………………………マジ?」
「ごめん、大マジ」
またもやクソデカため息をした翔平
上体を起こし、私の耳元でこう言った
" Aは男のことを勉強した方がいいと思う "
背中から服の中に入ってくる翔平の手
パチンッ
その瞬間、音と共に胸の支えが無くなった
「ぇ、ちょっと///」
両手の自由が胸へ奪われた時
翔平が私をゆっくり押し倒した
待って、この流れは流石に知ってる
女の子が押し倒されたら、やることは一つしかない
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