→301← VS🇮🇹 ページ3
吉井「Aちゃん!?」
階段を上がろうとして倒れたAに駆け寄った吉井コーチ
吉井「ずっこけたんとちゃうんか!?返事せい!」
その声にいち早く反応したオリバー
冷静に対処にあたり、息を確かめ、脈を見る
入口近くにいた選手たちが騒ぎ始める
オ「みなさん落ち着いて。
騒がずこのまま試合に集中してください。
Aもその方が戻りやすくなります」
オリバーは彼女を抱き上げるとベッドまで運んだ
体温、血圧、脈、目の裏、心音などオリバーを中心に始まる
城石「Aちゃんの様子は?」
オ「見た感じですが………貧血ですかね。
問題ないと思われますが、一度検査した方がいいかと」
城石「今の試合の状況だと負けることはないと思うけど
夜には出発だし、今から病院に行って空港集合にしますか?」
オ「本人は嫌がると思いますが…そうですね、そうします」
監督には伝えておきます。と城石コーチに伝言を頼んだ
すれ違いで翔平が血相変えて飛び込んできた
「Aは!?」
オ「大谷くん落ち着いて、大丈夫だから。
試合はまだ終わってないよ?
これからAを病院に連れていく。
絶対勝って、ここで終わらすな」
「……………っ。わかりました、よろしくお願いします」
「………まっ、、……だ、……じょぶ…」
私は起き上がろうとして翔平の服を掴んだ
「行かない、少し休めば大丈夫だから」
オ「そんな状態で何が大丈夫なんだ?」
「最後に出ていかなかったら変に思われる、
それだけは避けたい」
「A、ここで無理はダメだよ」
翔平は何も分かってない。
私がどんな気持ちで_どんな覚悟で
この試合に臨んでいるかなんて
「無理じゃない!!
私が
こんな形で退きたくない!!」
栗林くんや誠也くんの影がチラつく
私もここでリタイアさせられるんじゃないかって。
栗「Aちゃん」
「っ!監督!!嫌ですッ私ここで降りたくないです!!!」
栗「俺は大事な選手を預かる身として間違った選択は出来ない。
でもね、選手の気持ちを蔑ろにしようとも思ってない」
"それなら"と言おうとしたら
栗「だけど、検査をする、しないは別だよ」
………と、言葉を遮られた。
栗「これからも侍として戦うなら検査をするべきだ。
Aちゃんなら分かるよね?
状態がわからない選手は使えないよ」
返す言葉が見つからなかった
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