心 Distance 7 -ｺﾚｶﾞ 幸せ ﾉｶﾀﾁ -

今日:4 hit、昨日:23 hit、合計:23,864 hit

→309← ページ11

"栗山監督、私に少しお時間頂けますか？"

夕飯の後、ミーティングルームに集められた選手たち

話すことを決めた

みんなと最後まで戦うために。

「＿＿＿皆さんに私から伝えたいことがあります」

みんながお互いの顔を見ながらざわつき始める

この感じ………栗林くんの時みたいだ

あぁやばいな。すごく話しにくい空気

ははっ…自分から話すことを決めたのにやめたいと思うなんて

無責任にも程がある

逃げるな、皆を信じろ、大丈夫、、、

深く息を吸った

「イタリア戦で倒れた件なんですが
貧血ってみんなには言ったんだけど………」

言葉が詰まる

みんなの視線がチクチク刺さる

ﾀﾞﾙ「Aちゃん、ゆっくりでいいよ。
話したくないなら無理に話さなくていいからね」

「あ、いや！話します！
皆には隠さず話すって決めたので」

ﾀﾞﾙ「紙に書いてもいいんだよ？自分の伝えやすいようにしてみな」

な、なるほど、、、そういう伝え方もあるのか、、、、

いいやっ！！ここははっきり言ってしまった方がいい！！！

「A、僕から話そうか……?」

翔平は優しい。でもそれに甘えちゃいけない時もある。

私は、首を横に振った

「すぅ……私!妊娠してました!!」

・・・・・・・・🤔？？

・・・・・・・・・・∑( ˙꒳˙ )！！！！

⚡️⚡ピシャーンｯｯ⚡️⚡

「えぇっ!?!?」

衝撃が走った

皆の予想を遥かに超えた内容だったから

私の周りに群がり、由伸に肩を掴まれた

由「ま、マジ？？本当に！？」

「ほ、本当です……」

牧「ちなみに何ヶ月なんですか……？」

「…あぁ………😅🖐🏻」

哲「5ヶ月！？！？
え！？それでおっち身体大丈夫なのか！？！？」

「大丈夫です、、、！
それで皆に迷惑かけちゃうかもしれないけど
このまま選手として最後まで戦わせてください！」

シーンと静まり返る

源「今更、Aちゃんが抜けるなんて考えられないよね？」

ﾀﾞﾙ「一緒に最後まで戦おう、Aちゃん。
あと、33人目の選手として君も頑張ろうな！」

ダルさんが私のお腹を指さす

ﾎﾟｺｯ…

「ぁ、」

初めて赤ちゃんを感じた気がした

「みんなありがとう…」

一緒に頑張ろうね

→310← 大谷side→←→308← 💭